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63年モノの伝説の名車300SLでミッレミリアに出場した・前編

ミッレミリアにおけるスペシャル・ステージの走り方

車両関係以外で、このテストデイで学ばなければならないもっとも重要な問題がスペシャル・ステージの走り方である。

スペシャル・ステージとは指定区間を時間通りに走る競技だが、ミッレミリアはWRCのように高いスピードで何キロメートルも走破するのではなく、非常に短い区間、例えば300メートルを平均43.2km/hで走行すべしという指示が与えられる。つまり通過時間で換算すればこの区間を25秒で走リ切るわけで、当然スタートとフィニッシュにはセンサーケーブルが置かれ、前輪が通過した時点で計測、秒単位の誤差で減点される。しかもその区間は単独の場合は少なく、何度か連続してあり、最初の300メートルが終わると、続いて450メートルを42km/h、さらには400メートルを35km/hで通過という具合になっている。もちろんスピードメーターは当時のアナログで、指針はまるで水槽の中でフワフワと浮遊するタツノオトシゴのようで、正確な低速走行には全く役立たずだ。しかし、我々には装着が認められている正確なトリップメーターがあるので心配は無い。それどころかチームには通過時間を秒単位で正確に知らせてくれるiPadまで配布される。この文明の利器のおかげで私のナビゲーターとしての仕事は随分と楽になった。あとは5月の本番を待つのみである。

まあ良いか! だんだん度胸も座ってきた。最後には皆で「ミレで会いましょう!」の合い言葉で別れたが、ドイツの自宅までの道筋で、心の中ではまだ「自分は本当にやれるのかな?」と自問していた。(後編に続く

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