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63年モノの伝説の名車300SLでミッレミリアに出場した・前編

63年前のスーパースポーツの完成度を慣熟テストで実感する

ともあれ、まずは健康診断書やライセンスや必要書類をオーガナイザーに提出し、メルセデス・クラシック部門によるレギュレーション説明と、クルマの慣熟のために設定された4月のトラックテストを待つ事にする。

テスト当日は外気温わずか摂氏6度にも関わらず、メルセデス・ベンツ・クラシック部門のエキスパートの整備は完璧で、3リッター直列6気筒エンジンは一発で目覚めた。反対に4速MTトランスミッションを操作するシフトレバーのストロークは長く、ポジションは私の最初のクルマだった「スバル 360」のように曖昧だ。

この時に気がついたのが、安全上の様々な問題である。まず、エアバッグは望むべくもなく、全くシンプルな2点式シートベルトが唯一の命綱で、ヘッドレストの無いバケットシートは左右のサポートは悪くなさそうだが、クッションは薄く、特に椎間板ヘルニアで苦しむ私にとっては、これで1600km走り切れるのか心配になった。

加えて、走り出すと運転席側のフェンダー・マウントされたタルボ型リアビューミラー、そしてダッシュボード上の手鏡のようなバックミラーでの後方視界は最悪で、余程注意しないと後方から迫って来るクルマの確認ができない。さらにディスクブレーキの採用は1961年モデルからで、このSLのブレーキはドラムである。

よって、この日の慣熟テストでは緊急ブレーキの制動距離、そしてまっすぐに停止するかを繰り返し確認した。でも、よく考えたら前述したように最初に所有した1960年製のスバル360だって、こんなものだった。それでも、日本中を走り回ったのである。

ともあれ、この日の完熟テストを行っているうちにこの300SLが63年前の当時、如何に優れたスーパースポーツカーであったかを確信することができた。

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