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CX-3の乗り心地は進化し続けている。7年で積み重ねた改良点と口コミ【購入ガイド】

CX-3の乗り心地は進化し続けている

マツダで取り扱うSUVの中で、最もコンパクトサイズの車種がCX-3です。高すぎない全高で市街地において乗り回しやすく、外観だけでも上質さを感じられます。

魅力的な外観のデザインだけでなく、乗り心地を気にする人もいるのではないでしょうか。

この記事では、CX-3の乗り心地を支えるポイントを紹介します。CX-3ユーザーの口コミも紹介しているため、乗り心地の良い面も悪い面も分かるでしょう。CX-3に興味がある方は参考にしてください。

CX-3の乗り心地を向上させた改良ポイントとは?

CX-3が2015年2月に発売開始されてから、2022年12月現在まで何度かマイナーチェンジを含む改良が行われています。その度に、乗り心地向上のためのさまざまな工夫が施されてきました。ここでは、CX-3の7つの改良点を順番に紹介します。乗り心地に関わる変更もあったため、ぜひ参考にしてください。

パーキングブレーキの電子化

2018年の改良では、電動パーキングブレーキが採用されました。電動パーキングブレーキとは、電気モーターの力を利用してパーキングブレーキを作動させる装置です。スイッチ操作のみで、作動と解除ができます。

足踏み式を除くと、シート横にレバーが設置されているサイドブレーキが一般的です。電子化したことで、このレバーが無くなりセンターコンソール周辺にスペースができます。スペースが生まれた分、収納力が増しました。

高級モデルと同様の高減衰ウレタンクッションシート採用

乗り心地を大きく左右するシートも改良を重ねています。2018年に行われた改良では、高級モデルに位置する、CX-8に使用されるフロントシート座面クッションがCX-3へ流用されました。

流用されたクッション素材は、振動軽減と減衰性に優れていることが特徴です。これにより、高級車を思わせる乗り心地を実現させました。

その後、2021年にはCX-3の上質さを追求した特別仕様車Super Edgyが追加されます。Super Edgyのシート素材は、背面と座面、サイドサポートで異なる質感の人工皮革が採用されされました。

ディーゼルエンジンのノック音低減

CX-3にはディーゼルエンジンを搭載したモデルがあります。一般的にディーゼル車は「ガラガラ」と振動を伴ったノック音が特徴的です。

マツダはノック音がエンジン内部のピストン付近で起こる共振であることに着目し、ピストンピン内部に部品を追加し共振レベルを下げました。その部品がCX-3のディーゼルエンジンにも使用される「ナチュラルサウンドスムーザー」です。ナチュラルサウンドスムーザーにより、心地良いディーゼルエンジン音へと変わりました。

2kgの重量アップをかけた静粛性向上

2018年には、静粛性向上策が施されました。内容は、フロントとリアアウターパネルおよびリアガラスの板厚アップ・ドアシーミングウェルトスポンジ追加による機密性アップです。ロードノイズだけでなく、風切り音が軽減されます。

室内の天井部分であるヘッドライナーも厚くしたことで、吸音力が向上しました。車外からの音の侵入を防ぐだけではなく、室内音の共鳴を防ぐ効果もあります。

スムーズな走行性能を発揮するi-ACTIV AWD

CX-3に採用される4WDシステム「i-ACTIV AWD」は、従来の4WD車の常識を覆すスムーズな走りが可能です。従来の4WD車はアンダーステア傾向が強くカーブで曲がりにくいといったイメージがあります。

i-ACTIV AWDは路面状況やハンドル操作に応じて、後輪のトルク配分をリニアに変化させます。後輪のトルク配分を最適化することで、コーナリング時もアンダーステアを防ぎスムーズなターンインが可能となりました。

疲労軽減につながるG-ベクタリング コントロール

G-ベクタリングコントロールとは、車の挙動を制御する技術です。ドライバーは通常、無意識のうちに路面状況の変化に対応しながら、わずかなハンドル修正操作を行っています。

ドライバーの疲労につながる原因のひとつが、無意識に行うハンドル修正操作の繰り返しです。G-ベクタリングコントロールは、ドライバーのわずかなハンドル修正操作を軽減します。

カーブでは一定の横Gで旋回できるため同乗者の揺れも軽減され、快適な乗り心地を体感できます。

乗り心地向上のためのタイヤ改良

地面からの振動をはじめに吸収するタイヤにも改良が施されました。

地面に接地するトレッド面は構造とゴム部材が見直されています。ラインナップされる18インチのタイヤは、サイドウォール部分の縦ばね剛性がソフトになるよう変更されました。

これらの改良により、路面から入力されるさまざまな振動が低減され、乗り心地が向上しています。

CX-3の乗り心地はタイヤサイズで変わる

タイヤの厚みがあるほど、乗り心地はマイルドになります。CX-3のタイヤ&ホイールサイズは16インチ(6.5J)と18インチ(7J)の2種類です。

インチ数の大きいほど、見た目や直進安定性が向上しますが、交換などの維持費が高くなったり静粛性が悪化したりするデメリットがあります。クッション性能が落ち路面からの衝撃が伝わりやすくなることもあり、見た目よりも乗り心地を重視するのであれば、16インチがベストでしょう。

CX-3の乗り心地においてリアシートの快適性は欠ける?

乗り心地が改善され続けるCX-3ですが、実際にCX-3のユーザーからは室内の居住性について不満を抱いている口コミが投稿されています。それは、リアシートの狭さに関する内容です。

CX-3のリアシートがなぜ狭く感じてしまうのか、理由も解説します。

リアシートに圧迫感がある

日本最大級の車のSNSサイト「みんカラ」では、CX-3ユーザーの口コミが投稿されています。CX-3ユーザーが感じた乗り心地の悪さに、リアシートの居住性を指摘する口コミがありました。

口コミは『いくらなんでも後席が狭い。ラゲッジ犠牲にして後席オフセットしたってバチあたらん気がします』といった内容です。ラゲッジスペースの積載性に満足しているものの、リアシートに狭さを感じる人は少なくありません。

リアシートの狭さを感じる理由

CX-3のリアシートが狭く感じる理由は、プラットフォームがデミオと同じためです。プラットフォームとは、車のベースとなる骨格を指します。

外観の大きさこそ、デミオよりもCX-3が大きく設計されています。しかし、プラットフォームが流用されているために、ホイールベースは同じ2,570mmで、室内寸法の差はわずかです。

デミオの室内寸法が全長1,805mm×全幅1,445mm×全高1,210mmに対し、CX-3の室内寸法は全長1,810mm×全幅1,435mm×全高1,210mmと、居住性はデミオと同クラスであることが分かります。

CX-3の乗り心地に対するユーザーの口コミ

改良が重ねられるごとに、乗り心地も向上しているCX-3ですが、ユーザーの口コミが気になる方もいるのではないでしょうか。ここからは、日本最大級の車のSNSサイト「みんカラ」に寄せられたCX-3ユーザーの口コミを紹介します。

ディーゼル車でも快適

ディーゼルモデルに乗るユーザーからは、ディーゼル車ならではの口コミが見られました。

『エンジンノイズはキッチリ消してきてるので不快感はありません』と感じる人もいます。ディーゼル車に対して「ディーゼルエンジン独特の音がうるさい」といったイメージを持つ人も少なくありません。

他の口コミでは『クリーンディーゼル特有の音は音楽を聞いたりしている状況ではほとんど気にならない感じです』とあることから、CX-3のディーゼル車の静粛性は人によって感じ方に幅があると言えるでしょう。

足回りはやや硬め

足回りについては硬さを感じる人がいるものの、大きな不快感を訴えている人はいませんでした。

口コミでは『段差や繋ぎ目など、素直に拾ってガンって突き上がるが、すぐにスムーズに収まり不快感は無い』や『固めの足回りで、山道でも不安になるようなロールはなく、週末のドライブには持って来いです』といった内容があります。

心地良いドアの閉まり音

音に関する口コミを見ると、ロードノイズを気にする人が少数います。

その一方で『車内静かですね。あとドアを閉めた感覚が好き。バスって』と、静粛性に満足している口コミも見られました。

ドアを閉めたときの重厚感のある心地良い音は、CX-3のドアに機密性があるためです。前述した静粛性向上策が効果を発揮しているのでしょう。

この他『とにかく静かで乗り心地の良い、良い意味で車格・価格に見合っていない快適性の備わっている車でした』と、車両価格以上の価値を感じている口コミもありました。

乗り心地だけでなくCX-3の基本スペックも確認しよう

CX-3にはガソリン車とディーゼル車がラインナップしています。それぞれに特別仕様車があり、充実した安全装備やモダンなインテリアデザインを体感可能です。

今日では珍しい、マニュアルトランスミッション仕様車がディーゼルモデルにあります。

ガソリン車

ガソリンモデルの基本スペックは以下の通りです。

新車価格:192万5,000円~281万500円
全長×全幅×全高(mm):4,275×1,765~1,780×1,550
ホイールベース(mm):2,570
最低地上高(mm):160
最小回転半径(m):5.3
車両重量(kg):1,210(2WD)、1,290(4WD)
エンジンの種類:直列4気筒
エンジン排気量(cc):1,496
エンジン最高出力(kW):82
エンジン最大トルク(N・m):144
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:6AT
WLTCモード燃費(km/L):17(2WD)、15.7(4WD)
(2022年12月現在)

ディーゼル車

ディーゼルモデルの基本スペックは以下の通りです。

新車価格:231万7,000円~328万9,000円
全長×全幅×全高(mm):4,275×1,765~1,780×1,550
ホイールベース(mm):2,570
最低地上高(mm):160
最小回転半径(m):5.3
車両重量(kg):1,270~1,300(2WD)、1,340~1,370(4WD)
エンジンの種類:直列4気筒 直噴ターボ
エンジン排気量(cc):1,756
エンジン最高出力(kW):85
エンジン最大トルク(N・m):270
使用燃料:軽油
トランスミッション:6AT/6MT
WLTCモード燃費(km/L):20~23.2(2WD)、19.0~21.2(4WD)
(2022年12月現在)

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