【あの頃、新しい高級車が誕生した】初代「セルシオ」は “源流主義”で欧州サルーンに対抗
掲載 更新 carview! 文:横田 宏近 36
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肝心の走りの性能も骨太だった。トヨタはセルシオの発表に先駆け、ドイツでメルセデス・ベンツやBMWとの比較試乗会を開催。その卓越したパフォーマンスをジャーナリストに披露した。
ライバル車としてチョイスされたのはメルセデスが4.2L V8を搭載した「420SEL」、BMWが傑作ストレートシックスを積む735iだった。
速度無制限のアウトバーンでセルシオは、存分にその高速性能を見せつける。 トップスピードは悠々と240km/hオーバーの領域に踏み込み、そのスタビリティも一級品。持ち前の静粛性もあって超高速域でも緊張感を強いることのないクルマだった。
掛け値なくメルセデス、BMWと同じ土俵で魅力を語れ、走りの実力も互角以上のクルマだった。
セルシオは、日本のクルマ作りが欧州の先達たちと肩を並べ、それを凌駕したことを示していた。凌駕といえば、すぐれたクオリティコントロールにより、圧倒的な信頼性を獲得していたのもセルシオの美点だった。 メルセデスやBMWなどは、その性能維持のため一定のメンテナンスを必要とした。
しかしセルシオはほぼメンテナンスフリー。しかも距離を走り込んでも性能の劣化は驚くほど少なかった。この面でもメルセデスやBMWを明らかに凌駕していた。
セルシオから、トヨタは現在と共通のシンボルマークを採用した。それはセルシオ以降を新世代とトヨタ自らが認識しているからなのかもしれない。
(終わり)
(写真:トヨタ)
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