「エクストレイル」改良で販売店の感じる注目度は「かなり高そう」…安全装備充実で「RAV4／ハリアー」追撃なるか

日産 エクストレイルニスモ

安全装備強化でライバルを追撃へ

また、前出の販売店担当者は、エクストレイルの比較検討の対象や人気グレードについて次のように話しています。

「エクストレイルを検討されるお客様は、従来からトヨタ『RAV4』や『ハリアー』と比較されることが多い印象です。

そのなかでエクストレイルを選ばれるお客様は、日産独自の『e-POWER』による燃費性能の良さや、『e-4ORCE』による積雪地での群を抜く走行安定性が評価され、購入の決め手となるケースが目立ちます。とくに、長距離移動や街乗りの両方で快適に使えるという安心感が、他社のSUVとの差別化につながっていると感じています。

グレードに関しては、最上位の『G』が最も人気です。理由として、『X』グレードに好みの装備をオプションで追加していくと、価格的に『G』とほとんど変わらなくなるため、結果的に最初から『G』を選ばれる方が多い傾向があります。

装備の充実度や価格のバランスを考慮した上で、納得感を持って『G』を選択されるお客様が多いと感じます」

改良モデル投入前である2025年7月のエクストレイルの販売台数は1379台で、前年同月比では50.9％と半減しており、販売面での苦戦が見受けられます。

今回の一部改良によってアウトドアやレジャー志向のユーザーからの関心が再び高まっており、安全性能の強化もユーザーの支持を得ていることから、今後の販売台数の回復に期待がかかります。

（終わり）

（写真：トヨタ、日産）