過去一番の試練を乗り越えたチーム力。苦闘の末に掴んだベスト8【下田紗弥加 AP戦独占レポート】

練習で掴みかけた手応え

ーードリフト競技の国内トップカテゴリー「D1GP」に、昨シーズンから女性で唯一フル参戦を果たしている下田紗弥加選手。国内トップクラスの人気を誇る彼女の、第7戦・第8戦オートポリスラウンドに迫った。

【前回のインタビューはこちら】

大分県にある「オートポリス」は、FIAグレード2の国際公認コースで、国内トップカテゴリーであるスーパーフォーミュラやスーパーGTが開催されることでも有名なサーキット。今回のD1GP 第7戦・第8戦は、そんなインターナショナルレーシングコースを逆走で行う150km/h以上の超高速ドリフトが特徴で、ドライバーの度胸とテクニック、高いマシンパフォーマンスが要求される。

直前でのテストでは、高速コースへ対応するために足回りを重点的にセッティング。サスペンションアームを見直し、サスペンションのストロークスピードを抑えることで、スタビリティ（安定性）が高く、自由自在に操れるマシンに仕上がったそうだ。

「これで、自信を持ってオートポリス戦に臨むことができます。残りの課題は、ファイナルのセッティングと、現地でのトラブルだけです（下田紗弥加選手）」

奇しくもこの言葉が伏線となってしまう。