エリーゼ S、英国流・軽量スポーツカーの“味”
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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とはいえ、エリーゼSがその魅力をフルに発揮するのは、過去のロータスがすべてそうだったように、加速よりもむしろハンドリング、さらに端的にいえばコーナリングの分野の話である。そこでエリーゼSをワインディングロードに連れ出すと、やはりそこには他のスポーツカーブランドとは違う、ロータス独特の世界が待っていた。
まずステアリングの感触が並みのスポーツカーと違う。なぜならエリーゼのステアリング、今や極めて珍しいパワーアシストを持たないマニュアルだからだ。したがって停車時の据え切りは少々重いが、いったん走り出すと操舵力は適正になり、小径のステアリングホイールを切り込むと、ノンパワーならではの直接的な手応えが路面から伝わってくる。
一方、エリーゼというとヒラリヒラリと舞うように走る軽い感触が最大の特徴のひとつだったが、今日のエリーゼSはちょっと違う。前記のように車重が950kgまで増えているのに加えて、スポーツパッケージを装着した試乗車にはビルシュタインのスポーツダンパーが組み込まれていたため、かつてのエリーゼのイメージより脚が硬い。
したがって、ワインディングにおける挙動はかなり安定していて、エリーゼSは弱アンダーステアの傾向を維持して猛然とコーナーの連続を駆け抜けていくが、それでもスロットルの微妙な調整で荷重移動を巧く決めてやると、後輪にパワーを懸けながらの、決して派手ではないが絶妙なテールスライドを味わうこともできる。そんなときエリーゼのドライバーは、ロータスをドライビングすることの悦びをディープに実感するはずである。
最後にひとこと。今のエリーゼは当然ながらエアコンも備えているから、日常の足に使うかどうかは別にして、季節を問わずドライビングを愉しめるクルマだといえる。
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