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夏ということで、まさかの山車(だし)を自動車ライターがインプレする

「舵棒操作係(のひとり)」いう大役に就いた

陸前高田の山車が「ドライブ」されるのは毎年8月7日。700年と言われる長い歴史を持つ同所の七夕まつりは、気仙町の「気仙町けんか七夕まつり」と高田町の「うごく七夕まつり」の2種類があるが、筆者が参加させていただいたのは「うごく七夕まつり」のほうだ。

各町で形成されている「祭組」の母体になる12の地区に12台の山車があったが、うち9台が津波に流され、1台が損傷。筆者がこのたび参加させていただいた「大町」の山車と太鼓も流されてしまった。

だが震災からわずか半年後の2011年8月には、残った山車3台で「うごく七夕まつり」を開催。そしてその後はさまざまな支援により、大町を含む各祭組の山車が復活。以降毎年8月7日、古式ゆかしい山車たちは陸前高田の町を「疾走」している。

不肖筆者が今回その「運転」に参加したのは、前述のとおり大町祭組の山車。筆者の妻が同町出身であることから、いわゆるよそ者であるにもかかわらず、伝統の祭半纏を着用して「舵棒操作係(のひとり)」になるという大役に就くことを許されたのだ。

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