【ホンダ同門対決】維持費とリセールで勝る N-BOX、走りと使い勝手でリードするフィット、幸せになれるのはどっち？

ホンダ フィット

N-BOXもいいけど、“この3点”を満たす人は熟考を

それから、日常的に後席にも人が座りつつ荷物を積む機会が多い人もフィットがいいでしょう。N-BOXは3.4mという短い全長（軽自動車枠として決まっている）の中で最大限の室内スペースを確保するため、荷室が狭いんです。たしかに、後席シートスライドを使ってシートを前へ出せば荷室を拡大できるのですが、そうすると今度は後席が狭くなってしまう。

いっぽうのフィットは、後席使用時でもそれなりに荷室の奥行きが確保されているので、居住スペースとラゲッジスペースのバランスに優れているのです。運転席と助手席しか座らない2人まででの移動なら全く気にならないことですが、「家族とクルマで旅行へ出かけることがある」なんていう人はフィットがいいでしょうね。

あとは、機械式立体駐車場を頻繁に使う人もフィットを選ぶのがベター。昨今は機械式駐車場も背の高いクルマに対応するタイプが増え、その場合はN-BOXも問題なく入庫できます。でも、混雑する場所などは「背の高いクルマ用は満車だけど、一般的な（背の高さに制限のある）タイプなら空きがある」なんていう状況も時々発生しますよね。そんなとき、フィットなら駐車できるのだから、十分なアドバンテージじゃないでしょうか。

というわけで以上、「高速道路移動が多い」、「後席まで人が座ったうえで荷物を積むことがある」、そして「機械式立体駐車場を使う」という3点が当てはまる人は、クルマ選びでN-BOXよりもフィットが向いている可能性があるユーザー。「N-BOXもいいけど、フィットを選んだほうが幸せになれるかも」と、もう一度考えてみるといいでしょう。

それにしてもこうやって改めて比べてみても、N-BOXってよくできたクルマだと実感。それは爆売れするのもわかります。ただ、フィットもそれに劣らずいいクルマだっていうことを多くの人に知って欲しいですね。

個人的にはスポーティな「フィットRS」（215万3800円）なんていいと思います。あとはMTさえ選べれば文句なし…かも⁉

＜おわり＞