ソニーとホンダの「アフィーラ」はプレステやウォークマンになる!? 価格は1000万円超え?
掲載 carview! 文:編集部 30
掲載 carview! 文:編集部 30
「ジャパンモビリティショー2023」で国内初披露された「アフィーラ(AFEELA)」の電気自動車(BEV)。今年1月にラスベガスで開催されたCESで発表されて以来、国内発表を楽しみに待っていたユーザーも多いだろう。
今回は2025年前半には受注が始まり、2026年後半に日本での発売が予定されているアフィーラについて掘り下げていきたい。まず、アフィーラについておさらいすると、アフィーラとはモデル名ではなく、ソニー・ホンダモビリティ(SHM)が展開するBEVブランド。ソニーとホンダという日本の巨大企業2社がタッグを組んで開発するBEVということで発表以来、話題を呼んできた。その第1弾が、このたび国内披露された4ドアサルーンのプロトタイプだ。
プロトタイプカーのボディサイズは、全長4895mm×全幅1900mm×全高1460mmで、日本ではラージサイズに分類される。既存のBEVでいうと、「メルセデス・ベンツ EQE」などに匹敵するサイズ感だ。
>>メルセデス・ベンツ EQEってどんなクルマ?
>>メルセデス・ベンツ EQEの気になる点は? みんなの質問はこちら
パワートレーンは現状非公表となっているが、駆動方式はAWDとのことなので、おそらくハイパワーなユニットを搭載してくるはず。
サスペンション形式は前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンクと、高級車に採用されることの多いオーソドックスな構成。タイヤサイズは前245/40R21、後275/35R21というワイドサイズを履く。
<メルセデス・ベンツ EQE>
ただ、このクルマのアピールポイントは、こうした既存の価値観で計られるものではなく、デジタルプラットフォームの先進性にある。アフィーラのターゲットはクルマ好きだけでなく、ガジェット好きも狙った製品であり、数々の新体験を提供するクルマなのだ。
例えば、オーナーがクルマに近づくと人を自動で感知してドアを開けるキーレスエントリーや、運転席に座って目線を動かすだけであらゆる情報を見ることができる全面モニターのダッシュボードなどである。
>>アフィーラの内装のベース? ホンダeのユーザー画像はこちら
>>ホンダeってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
モニターは運転中の地図/道案内の表示はもちろん、落ち着きたい気分のときはスクリーンセーバーの表示も可能で、さまざまなカスタマイズができる。
なおアフィーラのプロトタイプは、自動運転のレベル3(条件付き運転自動化)の機能が搭載され、限定された条件下では全ての運転操作をクルマに委ねることができる。自動運転技術が今後さらに発展することを視野に開発が進められているのは間違いなく、車内のエンターテインメントの充実が図られている。
<アフィーラの内装>
例えば移動中、あるいは停車中にシーンに合った音楽再生や、映画やゲームを楽しむことも可能。シートごとに大画面ディスプレイが設置され、乗員それぞれがエンタメに没入できる空間が追求されている。
車載コンピューターには1秒当たり800兆回以上の演算が可能な高性能CPUを採用し、車内外に計45個のカメラを搭載。フロントとリヤには車外向けのディスプレイも装着され、5G通信でクラウドに接続しさまざまなマルチメディア体験が可能だ。
こうしたセンサーやカメラなどを活かし、車内に入ればクルマが自動的に個人を認識して、シートやステアリングのポジションをはじめ、音響までが体型に合わせて最適化される。まさに未来感満載のクルマに仕上がっているのだ。
SHMの社長にソニーでプレイステーションの開発にも携わってきた川西泉氏が就任していることからも、アフィーラは0-100km/h加速で性能を競うようなこれまでの高性能モデルとは一線を画した、PCやスマホ的な情報処理能力の高さで性能をアピールするモデルになりそうだ。
<アフィーラのベース? ホンダeのインパネ>
開発チーム編成も興味深い。アフィーラのチーム編成は、ホンダ出身者とソニー出身者が50:50で編成され、開発チームを餅は餅屋で分担するのではなく、エクステリア、インテリア、ユーザーインターフェイスなど、それぞれのパートを各分野のデザイナーを集めた合同チームで行うという。
こうしたやり方だと、異なる文化や背景を持つ者同士でプロジェクトを進めることになるため、難しさもあるだろうが、それぞれの声やこだわりが合わさった製品が誕生するだろう。さまざまな化学反応から生まれたアイデア満載のクルマに仕上がるのが今から楽しみだ。
>>最新ホンダ車と言えば! 新型N-BOXってどんなクルマ?
>>最新ホンダ車と言えば! ZR-Vってどんなクルマ?
>>【手ごろ&道具っぽさがいい!】ホンダが若者向けのシンプルな新型SUV「WR-V」を公開
ちなみにエクステリアデザインは、ロボットのデザインアプローチを意識したという。ホンダとソニーはそれぞれ「アシモ(ASIMO)」と「アイボ(aibo)」というロボットを生み出しているが、アフィーラの硬質なサーフェイスとラウンドフォルムは、そうしたロボットのデザインアプローチを意識したとのこと。
では、ライバル車はというと、一概にボディサイズや価格で括るのは難しいだろう。発売された暁には、結果的にメルセデスEQEや、テスラあたりと比較されるだろうが、アフィーラのビジョンや志はオリジナリティに溢れていて、既存の価値観で計るのは難しい。
その上であえて分類するとすれば、インテリアなどは、内燃機関モデルの延長線上でデジタル化を進めたのがメルセデス、ミニマリズムを極限まで追求したのがテスラ、そしてデジタルプラットフォームとしての機能を追い求めたのがアフィーラという個性の違いを感じることができる。
>>メルセデス・ベンツ EQEってどんなクルマ?
>>メルセデス・ベンツ EQEの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>モデル3ってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>モデル3の気になる点は? みんなの質問はこちら
<アフィーラ>
ちなみにAFEELAの名前の由来は、Feelを「A」で挟んだものという。Aには「Autonomy(進化する自律性)」、「Augmentation(身体・時空間の拡張)」、「Affinity(人との協調、社会との共生)」という意味が込められており、Feelは、クルマと人が互いに感じ合う相互関係が表されている。車名からも、かたちを変えていく“生命感”のような有機的な製品が追求されていることを窺い知ることができる。
車両価格についてはまだ明らかにされていないが、EセグメントのハイスペックなBEVという点だけを見ても、1,000万円を軽く超えてくる可能性は高い。当然デジタルプラットフォームとしての性能はライバルを凌駕してくるだろう。メルセデスやテスラを突き放すクルマが日本から誕生するのか。今からその誕生が楽しみだ。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
【ライバルもビックリの強烈さ】スズキ新型「ソリオ」公開! 「フロンクス」のクールなカスタム仕様も【TAS25】
【無敵の布陣完成】トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」一部改良。廉価版・PHEV・最上級4人乗り一挙追加…510万円から
【2025年もシークレットあるかも?】スバルがオートサロン出展概要発表 新色のBRZなど展示
【まるでドラマ】鴻海をけん制し、株価をV字回復させ、日産とホンダの統合を進める経産省の凄腕ぶり
【究極系ノートオーラ】デザインも中身も本気な「オーテック・スポーツスペック」登場。NISMOとの違いは?
【色褪せない美しさ】レクサス「LC」改良。剛性アップで走りが深化、内装もゴージャスに…1405万円から
いつまで待たせる? レクサス「GX」北米25年仕様の登場で日本発売の期待高まる。気になる価格は?
トヨタ「ミライ」改良 黒のアクセントがキマってる10周年特別仕様車を新設定&グレード構成変更など
【裏返したジーンズを再現したシートカバー!?】 あの“ビームス”とコラボした日産の特別仕様車が6車種一斉発売
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!