新型メガーヌ、選択肢はゴルフだけじゃない
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:篠原 晃一
ひとしきりルノーワールドを楽しみつつ、センターパネルの下方にあるキー差し込み口に挿入し、すぐ隣りのスタートボタンをプッシュ。目覚めたエンジンは新型の2.0リッター直4で、1.6リッター並みに軽量化されている。ミッションはついに、6速マニュアルモード付きのCVTが搭載された。先代オーナーの25%が4速ATに不満を持っていたらしいから、これは喜ばしいことだ。
最初に乗ったのは「プレミアムライン」。環八に飛び出し、スムーズだけど軽々しさのない発進フィールと、何より静かさ、落ち着いた乗り心地を実感した。ノロノロ渋滞では、アクセルを踏み込んで最初のレスポンスがくる部分が深めなので、慣れるまでは流れに合わせにくいかもしれない。でもそれも始めだけで、速度域が上がるにつれてなくなり、東名高速に入った頃には加速する度に沈み込むような、粘り気のある走りにエキサイト。何度でも追い越しレーンを使いたくなる感じだ。
そのレーンチェンジでは、一般道の時よりもグッと重厚な手応えが腕にくる。直進ではこれが安心だし、変な力がいらない分、ラクだ。今回のメガーヌはシャシー性能にかなりこだわったようで、フロントはエンジンの振動を吸収して横剛性にも効かせるためにフレームを改良し、スタビライザーは22.5cmに拡大。リヤは軽量化し、振動吸収のブッシュを採用するなど、フロントとリヤのバランスを最適化している。それらの効果がハンドリングや乗り心地にまでも、顕著に出ていると感じた。
そしてもうひとつのグレード「GTライン」は普段使いに乗れるスポーティを強調。メガーヌR.S.と同じメーター文字盤やシートを採用し、バネレートをフロント12%、リヤ10%アップした他、12mmのローダウンも施した。タイヤが17インチということもあって、後席の乗り心地はポンポンと跳ねてしまうけれど、運転席では別世界のようにドッシリと、かつ一体感のある身のこなしに気分爽快だ。
また、試乗した全員一致で絶賛だったのがシートの良さ。前席はまるでハンモックに寄りかかっているようなフィット感があるし、後席はたっぷり厚いクッションと背もたれがリラックスさせてくれる。聞けば、数種類の内蔵クッションを部位によって使い分けているという。その代わり、この厚みをフラットに畳むのは諦めたようで、ラゲッジを広げると今時ありえない段差のフロアになる。でも、シートにしっかり座れば安全性も快適性も高まる、と言われればそれもまた納得だ。
こうして1日を共にしてみると、「面白いクルマにしたい。でも、誰でも安心して運転できるクルマにしたい」という新型メガーヌに込められたルノーの想いはどっぷりと、こちらの胸に響いたのだった。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
マツダ「スクラムトラック」一部商品改良 電波式キーレスエントリーなど快適装備を充実
アレイシ・エスパルガロ、カタルーニャGP前に特別記者会見を開催へ。来年はテストライダー就任や引退の噂も/MotoGP
ついに新型が先行公開! コンパクトミニバンの「鉄板」フリード完全包囲網
なんちゃってセレブが「いばらき×立命館DAY 2024」へ! 交通安全応援プロジェクト「OKISHU」の活動を様子をお見せするわよ
日産「クリッパートラック」発売 NT100クリッパーが一部仕様と車名を変更
スズキ「ハスラー タフワイルド」を新設定!「ハスラー」も一部仕様変更を実施
「東京アウトドアショー2024」まで1か月!アウトドアの“今”が集まるイベントの最新情報
これが引退決めたライダー!? エスパルガロ、コースレコード更新最速タイム|MotoGPカタルニアGPプラクティス
フェルシュホーがキャリア初ポールポジションを獲得。宮田莉朋は満足にアタックできず……あわや大クラッシュのシーンも|FIA F2モナコ予選
この電動化なら炎上せず? エヴァラティ・メルセデス・ベンツSL W113へ試乗 60年代に寄せた走り
ヤマハ、第6戦カタルーニャGPで新型エアロ投入へ。前週のムジェロプライベートテストで効果を確認/MotoGP
50年ぶりに新車をつくった英国「アルヴィス」とは? 7200万円の本邦初公開されたコンティニエーションモデルを紹介します
近藤真彦参戦、弱点克服、夢のCO2回収装置…今年も水素カローラ進化が止まらない【S耐富士24hレース】
スズキ ハスラーに新スタイル「タフワイルド」登場! 通常モデルもアップデート&価格上昇も
PHEVで高性能なランボSUVの本命「ウルスSE」は3150万円。電動パワー+新デザインでお買い得
【予算もサイズも性能も好敵手】アルファロメオ「ジュニア」とレクサス「LBX」買うならどっちだ
【購入前にマストで訪れたい】LBXの世界観を体感できるポップアップ展示が世田谷にオープン
シビックがイメチェン&出力アップ! スポーティな25年モデルが米で公開。日本にも近々上陸か
【若手も中堅も不足中】“クルマ離れ”はある意味ラッキー! 自動車メディアを目指す人必見の業界事情とは?
218万円の激安カローラクロス「G“X”」はアリかナシか? 装備をチェックしてみた!
【悲報?】販売好調の人気SUV「ヴェゼル」が商品改良で“大穴グレード”を落とした大人の事情