ダイハツ「ロッキー」は価格もサイズもほどよいお買い得SUVだ
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:ダイハツ工業 84
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ダイハツ「ロッキー」は2019年11月から販売されている5ナンバーサイズのコンパクトSUV。同じタイミングで発売されたトヨタ「ライズ」は、これのOEM供給版です。新世代に向けた車作り「DNGA(ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャ)」をコンパクトカーに取り入れた初の商品でもあります。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmという「ちょうどいいコンパクトサイズ」なのですが、新設計された車台により「見た目からイメージするよりは広い室内空間」が実現されています。
特に後席空間には十分な余裕があり、ラゲッジルームの広さと高さも十分。さらに容量80Lの床下収納も用意されていて、床面の高さを2段階で調整できる「デッキボード」もかなり重宝するはずのアイテムです。
さらには運転支援システムも充実しているのがダイハツ ロッキーの大きな特徴です。
自動緊急ブレーキや車線逸脱抑制制御、前後誤発進抑制制御などからなる「スマートアシスト」を全グレードに標準装備。上級グレードである「Premium」と「G」には、全車速対応型アダプティブクルーズコントロールや、車線の中央付近を安定して走行するようアシストしてくれる「レーンキープコントロール」も標準装備しています。
搭載されるエンジンは、最高出力98psという必要十分なパワーを発生する1.0L直列3気筒ガソリンターボで、トランスミッションは「D-CVT(デュアルモードCVT)」という新しいタイプ。
これは、低速域と高速域の双方で力強い走行が可能になり、それでいて燃費性能も向上するという優秀な変速機。そのせいもあって、ロッキーは「1.5Lエンジン車並みの力強さ」と「1.0Lエンジン車ならではの燃費性能」が見事に両立しています。ちなみにWLTCモード燃費は2WDの場合で18.6km/L。さすがにハイブリッド車の数値にはかないませんが、ハイブリッド車よりはずいぶん安価な車両価格と合わせて考えれば、コストパフォーマンスは高いといえます。
そしてロッキーは、いわゆる「走り」もなかなか優秀です。もちろん、300万円や400万円以上するような車に慣れている人からすると「乗り味がちょっと安っぽいかな?」と感じるかもしれません。しかし「普通に何らかの移動手段を探している人」であれば「いいね!」と感じることでしょう。けっこうパワフルですが乗り心地は決して悪くはなく、高速道路をかなり安定したニュアンスで走ることができ、そして街中では非常に小回りが利きます。
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※写真はロッキー G
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