ダンロップ夏タイヤ、最速＆グッドバランス！

装着している『ディレッツァ ZII』のタイヤサイズは245/40R18。

グリップ力＆コントロール性能は？ 【ディレッツァZII】

実際に試乗してもはっきりとその差が感じられた。テストステージは袖ヶ浦サーキット。試乗車はS206のニュルブルクリンク・パッケージだ。

Z1からZ1・スタースペックになってタイヤの発熱が大幅に改善され、走り出して早めに温まるようになったが、ZIIはさらに早く温まる。袖ヶ浦サーキットで言うとコース半周くらいでほぼ温まり、残り半周をタイヤの発熱の様子や前後バランスを整えながら走ることができる。つまり新品タイヤが一番“美味しい”1周目のアタックを確実に行えるということだ。それ以前に、すでに走り出したときからステアリングにグリップからくる重さが伝わってくる。

ペースを上げて走らせてみると、Z1・スタースペックと比べて、ひと回りグリップが高いことがすぐ分かる。縦横方向ともにグリップレベルは高くなっているのだが、特に縦方向のブレーキからハンドルを切りだして旋回に入るときのグリップの高さとつながりの良さが特徴的だ。

Z1・スタースペックだとフロントタイヤが横に逃げて（滑って）向きが変わりにくい場面でも、ZIIはノーズがスムーズにインを向いてスイスイ曲がってくれる。滑り出してからの挙動も案外穏やかでスパッとは滑らず、タイヤを路面に擦りつけグリップを残しながら滑っていくような感触がある。そのためスライドのコントロールもやりやすい。