「スズキ ワゴンR」 マイチェン後のラインアップを徹底分析! おすすめは?
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:スズキ 69
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スズキ「ワゴンR」は、軽乗用車としては初めて「トールワゴンスタイル」を採用したことで大人気となった軽自動車。初代ワゴンRの発売は1993年でしたが、現在は2017年発売の6代目が新車として販売されています。
現行型(6代目)ワゴンRは軽量化と高剛性を両立させた新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用したことで、空間効率も改善。軽ワゴンとしてはトップクラスとなる2450mmの室内長と1265mmの室内高を実現させています。
デザインは、軽乗用車ユーザーの多様化に合わせて計3種類を用意。後述する直近のマイナーチェンジで構成と名称はデビュー時と少々変わりましたが、基本的には「端正なフロントマスクの標準モデル」と「精悍でスポーティなフロントマスクのカスタムZ(デビュー時の名称はハイブリッドFZ)」、「存在感と迫力あるフロントマスクのスティングレー」に分かれています。

ハイブリッドFZがカスタムZとなった。
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搭載エンジンは最高出力49psの直列3気筒自然吸気とそのマイルドハイブリッド機構付き、および最高出力64psをマークする直列3気筒ターボ+マイルドハイブリッドの計3種類。トランスミッションはCVT(無段変速)が基本ですが、標準モデルのFXでは5MTを選択することもできます。WLTCモード燃費は自然吸気エンジンのFF車が24.4~24.8km/Lで、マイルドハイブリッド付きのFF車が25.2km/L、ターボ付きエンジン搭載のFF車が22.5km/Lです。
運転支援システムは、デビュー当初から上級グレード向けのメーカーオプションとして「セーフティパッケージ(デュアルセンサーブレーキサポートや誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ヘッドアップディスプレイなどがセットになったもの)」が用意されていましたが、2019年12月には最廉価グレードを除き、前後の衝突被害軽減ブレーキと後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーをCVT搭載車に標準設定。
そして直近のマイナーチェンジで、ワゴンRの安全装備と各種機能はさらに強化されました。
夜間の歩行者にも対応する「デュアルカメラブレーキサポート」が全車標準装備となり、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールと車線逸脱抑制機能も、最廉価グレードである「FX」以外は標準装備に。またFXを除く全モデルで「全方位モニター付きディスプレイオーディオ」もオプションとして設定されています。

初代の雰囲気を持つ標準モデル
現在販売されているワゴンRのグレードラインナップと、それぞれの価格およびざっくりとした特徴は下記のとおりです。
【標準モデル=端正なフロントマスク】
FX|121万7700~134万3100円|自然吸気エンジンのベーシックグレード。5MTを選択可能
HYBRID FX-S|138万6000~150万9200円|上記のマイルドハイブリッド付き。装備もFXより充実
【カスタムZ=精悍でスポーティなフロントマスク】
HYBRID ZX|147万4000~159万7200円|マイルドハイブリッド付き。ライト類はLED
HYBRID ZT|163万3500~175万6700円|ターボ+マイルドハイブリッド。パドルシフト付き
【スティングレー=存在感と迫力あるフロントマスク】
HYBRID T|168万8500~181万1700円|ターボ+マイルドハイブリッド。インパネなどに「ダークバイオレットパール」色を使用
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これらのなかから「おすすめグレード」を1つだけ決めるのはナンセンスというか、難しい作業です。ワゴンRの各グレードはそれぞれの役割がかなり明確ですので、
・シンプルで安価なモノが欲しい→標準モデルのFX
・さすがにもう少し装備の良いものを、安価に買いたい→標準モデルのHYBRID FX-S
・ちょっとスポーティな感じが好み→カスタムZのHYBRID ZX
・速く走れるのがいい→カスタムZのHYBRID ZT
・速く走れるだけじゃなく、ちょっと迫力も欲しい→スティングレー HYBRID T
という「人それぞれの使用目的や好みに応じたおすすめ」しか提示しようがないのです。ワゴンRの場合、スティングレーとカスタムZ HYBRID ZTで迷う人はいるかもしれませんが、「スティングレーと標準モデルのFXで迷う」という人はたぶんいないでしょう。
また、今申し上げたように仮にスティングレーとカスタムZ HYBRID ZTで迷ったとしても、両者の装備レベルはほぼ同じで、エンジンとトランスミッションも同じですので、「好み」で決めればいいだけの問題なのです。
しかしそれを踏まえたうえであえて言うとすれば、136万8000円のHYBRID FX-S FF車に、14万800円の「全方位モニター付ディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機」を付けるのが、日常づかいの軽乗用車としてはコスパ良好な選択であるように思えます。
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ワゴンRのライバルとなるのは、同じ「軽トールワゴン」というカテゴリーで、ワゴンRよりも設計年次が約2年半新しいホンダ「N-WGN」ということになるでしょう。
N-WGNは、ワゴンRにとってかなり強力なライバルです。同じ軽自動車規格で作られている車ですからサイズ感などはだいたい同じですが、N-WGNには主に下記のような美点があります。
・内外装デザインがしゃれている(※感じ方は人それぞれかもしれませんが)
・ロードノイズが抑えられており、乗り心地も良いため、運転していて疲れにくい
・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)が全車標準装備
・パーキングブレーキは足踏み式ではなく電動式
・ステアリングの位置調節機構はチルト(上下方向)だけでなく、テレスコピック(前後方向)も備えている
・荷室の床面位置が低いため、荷物の出し入れがしやすい
このほかにもあるかもしれませんが、N-WGNは後発だけあって、相当よくできている軽トールワゴンです。そのため「しゃれた感じの軽トールワゴンを、比較的手頃な予算で買いたい」と考える場合は、ワゴンRではなくN-WGNを選ぶのも十分以上に正解であるはずです。
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しかしワゴンRはワゴンRで、おおむね下記のような美点を備えている車です。
・マイルドハイブリッド付きグレードは発進がとってもスムーズなため、ちょっとした「高級感」すら感じさせる
・2022年8月のマイナーチェンジで、最廉価グレード以外はアダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)などが標準装備となった
・いわゆる「走りの良さ」はN-WGNと甲乙つけがたいほど良好
・WLTCモード燃費はワゴンRのほうが若干良好
軽自動車規格という限定された枠の中で競い合っているだけあって、両者の差は「微差」であり、「どちらも素敵」あるいは「『どちらが上か?』という判定は乗る人によって変わる」というのが正確なところでしょう。
それゆえ、もしもワゴンRのことが気になっているのであれば、そのまま契約まで突き進んでも何ら問題はありません。マイナーチェンジを経たワゴンRは安くてよく走る、そして安全性能にも使い勝手にも優れる、とってもナイスな軽乗用車です。
<終わり>
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