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新型BMW X1に試乗! 3高ならぬ“3低”の魅力

SUVらしくないけどSUVらしく使える

立体駐車場に入る背の低いSUVというキャラクターは、外観にも独特の雰囲気を与えている。SUV特有のドーンと大きく重そうな雰囲気はなく、ちょっと背が高めのステーションワゴンぽい。直6エンジンを収めるべく長めにとったボンネットフードも、そんな雰囲気を強めている理由だ。ただしお尻にはそれなりのボリューム感があるから、後方から眺めるとSUVライクというよりは正真正銘のSUVに見える。

ドアを開け乗りこむと、微妙な全高が生みだすもうひとつの恩恵を実感した。ちょうどお尻を横にずらした高さにシートがあるのだ。よじ登るわけでもなく、潜りこむわけでもない。自然な姿勢のままスッと自然に乗り込めるのは日常的に大きなプラスになる。ちょっと高めの位置から眺める開けた景色も魅力だが、それ以上に恩恵を感じるのが優れた乗降性だ。

ネーミングこそX1だが、プラットフォームは3シリーズがベース。2760mmのホイールベースも同じだ。というわけで後席には十分なスペースがあるし、ラゲッジもそこそこ大きい。後席シートバックが一般的な40:60の2分割式ではなく40:20:40の3分割式になっているのも、とくにスキーヤーにとって嬉しい。中央座席を倒せばスキー4セットを車内に収めたまま4人で快適に移動できるからだ。隙間にピッタリ収まる専用スキー&スノーボードバッグ(スキー4セットもしくはスノーボード2セットが収納可能)なんて気の利いたオプションも用意されている。

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