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マクラーレン ラインアップに650Sを追加

先月のジュネーブモーターショーで初披露された、12Cの上位モデルに位置付けられる650Sが今月から発売される。発表されたのは、クーペおよびリトラクタブル・ハードトップを搭載するスパイダーの2モデル。

■P1ゆずりのデザイン

エクステリアは、既に完売の限定モデルP1に採用された新ファミリーフェイスをはじめ、基本デザインを受け継ぎながら改良が加えられた。強力なダウンフォース獲得のために一体化されたフロントスポイラー、ラジエーターへ空気を送る大きく抉られたサイドインテーク、大型ディフューザーが備わったリアバンパーなどが、新たにラインアップされた650Sのスタイリングを印象づけている。

■0-100km/h加速3秒を実現

搭載される3.8L V8ツインターボエンジンは650ps/678Nmを発生。12Cよりも25ps/78Nm向上させた。12Cにも搭載されるこの“M838T”エンジンは650S専用に改良され、ピストンとシリンダーヘッドなど約10%を新たに設計し、冷却系統の強化などでパワーを引き上げたという。そのパフォーマンスはクーペモデルで0-100km/h加速を3秒、0-200km/hは8.4秒を実現(12Cはそれぞれ3.3秒、9.0秒)し、最高速度は333km/hに達する。トランスミッションは、より素早く鋭いギアシフトを意図してソフトウェアを進化させた7速DCTが組み合わされる。ちなみに、車名の650Sは最高出力の数字に由来している。

■乗り心地もさらに改良

12Cよりもフロントスプリングを22%、リアは37%強化し、さらに新設計のダンパーを採用することによりキャビンに伝わる衝撃の遮断性能を向上。乗り心地とハンドリングのモードを、ノーマル、スポーツ、トラックの3つから選択できるマクラーレン独自のサスペンションシステム、プロアクティブ・シャシー・コントロール(PCC)もより硬く変更され、650S開発の主眼でもある「ドライバーとの一体感」を高める味付けがなされた。特にスポーツモードでは顕著に違いを感じることができるという。

価格はクーペが3160万円、スパイダーが3400万円。

関連記事:650Sでサーキット走行。MP4-12Cとの違いは?

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