新型ゴルフRや e-ゴルフなど、両極をいくゴルフ4台に公道&サーキットで試乗
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
期待のエンジンは、アクラポヴィッチと共同開発したマフラー「R-Performance」エキゾーストシステムの歯切れ良いサウンドと共に心地よく回ってくれた。低速からの立ち上がりでブーストの掛かりが遅いと感じたのは、カップ2のグリップが駆動系に負けていなかったせいもあるだろう。クローズドコースでちょうど良いと感じる速さはオープンロードでかなりの刺激に変わるから、その出力アップは成功と言えるのではないだろうか。
ちなみに6MTと7速DSGの乗り比べは、サーキットを優先するならやはりDSGに軍配が上がる。まず運転に集中できるし、変速ミスでマシンを壊す心配もない。6MTはヒール&トゥといった操作は楽しいが、それ自体に官能性があるシフトフィールやストロークを有しているわけではなかった。
現状ゴルフRを評価すると、アマチュアドライバーがサーキットを安全に走る上ではかなり優秀なマシンになっていると言える。ただやっぱり気になるのは、徹頭徹尾アンダーステアを貫くそのコンセプト。ここまで素晴らしく仕上がっているのだから、もっとリアタイヤから荷重を抜いて、旋回性能を引き上げてもよいと思う。
4モーションという4WD機能やスピンを回避させる電子制御、そして高いボディ剛性を持っているのだから、我々に手が届く本格スポーツとして、ヨーコントロールを楽しませて欲しいのだ。現状それができているのは、「ルノー・メガーヌRS」だけである。入門編はGTIに任せて、それこそ「R」はゴルフ版911GT3といえる特別な存在になって欲しい。
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