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ファントム海外試乗。本当に乗り心地がよいクルマに出くわしてしまった

浮世離れなブランドは自動運転も電動化もどこ吹く風!?

新しいファントムは完璧なクルマだった。しかし昔も今も決して一般的なクルマではない。それを我々にテストさせ、広くPRする意味があるのか? 同社広報のローズマリーさんに尋ねたことがある。彼女いわく「最高のモノを例えるのに“なんとかのロールス・ロイス”という言い方がありますよね。私たちはロールス・ロイスがそういう風に思われる状態をずっと保ちたいのです。そのために顧客の方だけじゃなく、広く世間にロールスが素晴らしいことを知っていただく必要があるのです」。納得。コメントのロールス・ロイスだな。

過日、ロールス・ロイスは自動運転について「研究はするが、我々の顧客は運転手を雇うことでとっくに(望まない時の)運転から解放されているので(AIにそれをやらせることに)あまり関心はない」との声明を出した。では自動運転に並んで昨今の自動車産業全体の関心事である電動化についてはどうか、開発責任者に尋ねてみた。「市場によってはやらざるを得ない可能性があるため、新しいアーキテクチャーは電動化に対応できる設計になっている。ただすでに十分パワフルで静かだったでしょ?」という答えが返ってきた。いやそのための電動化じゃないから! とツッコミそうになったが、彼らにしてみれば、顧客の多くが望んでいないことにあわてて取り組む必要性はないということなのだろう。なんとなれば彼らにはBMWがついている。“雑事”は彼らにやってもらえばよいのだ!?

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