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水平対向エンジン×トヨタ製ハイブリッド!? 新型フォレスターは燃費大幅改善で24年登場か

新型フォレスターはいつ出る?

「都会派」と呼ばれるスタイリッシュなSUVが多いなか、無骨なスタイリングと高い悪路走破性能でライバルと差を付けているのがスバル「フォレスター」です。

1997年の登場以来、縦置きされた水平対向エンジンと四輪駆動システムによって構成された「シンメトリカルAWD」を一貫して採用しており、ほかのSUVにはない独特の乗り味が多くのファンの心をつかんでいます。

そんなフォレスターですが、現行モデルは2018年に登場していることから、近い将来にフルモデルチェンジが行なわれるというウワサが出ています。

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燃費がウィークポイントのフォレスター

現行モデルとなる5代目フォレスターは、「スバル・グローバル・プラットフォーム」を採用し、スバル自身が「クラストップレベルの快適性と安全性能を実現」と称するほどの自信作でした。

2021年には大幅改良が施され、エクステリアに新デザインが採用されたほか、新世代の「アイサイト」が搭載され、安全性能にさらに磨きがかかりました。

ほかのSUVにはない個性が評価されたフォレスターは、2022年のスバルにおける最量販車種であり、スバルにとって非常に重要なモデルとなっています。

ただ、フォレスターの最大の弱点となっているのが燃費性能の悪さです。現行モデルのWLTCモード燃費を見ると、1.8Lターボが13.6km/L、2.0Lの直噴エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」が14.0km/Lとなっています。

>>フォレスターのグレード一覧はこちら
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一方、フォレスターの競合とされることの多いトヨタ「RAV4」は、2.0Lのガソリン車(4WD)で15.2km/L、2.5Lのハイブリッド車(4WD)では20.6km/Lとなっています。

また、全グレードがハイブリッド車(e-POWER)となっている日産「エクストレイル」の場合、2WD仕様が19.7km/L、4WD仕様(2列シート車)でも18.4km/Lとなっています。

>>RAV4ってどんな車? 価格やスペックはこちら
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carview!のカタログページに寄せられたユーザーコメントを見ても、フォレスターの燃費性能の悪さを指摘する声は少なくありません。

競合モデルに比べて、WLTCモード燃費が3割から4割程度劣っているという点をどのように改善するかは、新型フォレスターにおける最重要課題のひとつと言えそうです。

>>実際の本音は? フォレスターのユーザーレビューはこちら
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新型はパワートレインを刷新か

新型フォレスターでは、ライバルと同等以上の燃費性能、具体的には、少なくとも20km/L以上の燃費性能が求められると見られています。

燃費性能を向上する方法には空力性能の向上や車体の軽量化などがありますが、もっとも効果的なのはやはり電動パワートレインの採用です。

フォレスターでも「e-BOXER」と呼ばれるハイブリッドシステムが採用されていますが、モーターの最高出力は13.6PS、バッテリー容量は4.8Ahとライバルに比べて小さく、燃費への貢献度はそれほど高くはありません。

>>フォレスターハイブリッドってどんな車? 価格やスペックはこちら

スバルは「e-BOXER」について「走りの愉しさと運転のしやすさを誰もが実感できる、水平対向エンジンと電動技術を組み合わせた新開発のパワーユニット」と説明していますが、「e-BOXER」が燃費性能向上を主目的としたものではないことがうかがえます。

つまり、燃費性能を大きく向上させるためには、現在のものとは異なる電動パワートレインの搭載が必須と言えます。

ただ、現在のスバルのラインナップにおいて、「e-BOXER」以外の電動パワートレインは、BEVであるソルテラを除いてありません。グローバルにおけるスバルの主力車種であるフォレスターを、このタイミングでBEV化するとは考えにくいため、新型フォレスターではまったく新しい電動パワートレインの搭載が見込まれます。

>>ソルテラってどんな車? 価格やスペックはこちら

新型はトヨタのハイブリッドシステムを搭載?

2020年にスバルは、2020年代中盤にもストロングハイブリッド車を追加する予定であることを明らかにしています。

さらに、このストロングハイブリッドシステムは、トヨタハイブリッドシステム(THS)の技術を取り入れると言います。ただし、横置きエンジンを搭載したトヨタのFF車用ハイブリッドシステムをそのまま流用するのではなく、スバルの縦置きエンジン、つまり水平対向エンジンとAWDに最適化されたものになるようです。

ストロングハイブリッド車においても、スバルが水平対向エンジンとAWDの組み合わせにこだわる背景には、スバル車の多くがAWDを必要とする地域で使われているということが挙げられます。

スバル最大の市場である北米では、「スノーベルト」と呼ばれる北部地域においてスバル車の販売台数が特に多く、スバルユーザーの多くが非舗装路の走行を経験していることから、スバルではAWDを前提とした環境対応を重視していると言います。

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こうした背景を考えると、2024年から2025年頃に、THSの技術を採り入れたストロングハイブリッド車として、新型フォレスターが登場する可能性は高いと見られます。

THSの単なる流用であればRAV4などとの差別化が難しくなることは明らかですが、水平対向エンジンとAWDを組み合わせた、スバル独自の新しいストロングハイブリッドシステムが搭載されるのであれば、フォレスターの個性は十分に保たれると言えそうです。

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写真:SUBARU、トヨタ自動車、日産自動車

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