ル・マン、TTRSに探る、アウディ好調の理由
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:アウディジャパン、中野 英幸、菊地 貴之、Cedric Leherle
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:アウディジャパン、中野 英幸、菊地 貴之、Cedric Leherle
TTRSはアウディ・デザインのインパクトを世に広く知らしめた初代TTの後を次ぐ2代目TTのトップグレードに相応しく、専用の前後バンパーや巨大なリアウイング、大径のタイヤ&ホイールなどで、もともとの高品質の中にアスリート的な趣を与えられている。いまやライバル以上のデザインの優秀性や質の高さを実現しつつ、その内側に独自のメカを内蔵し高性能を実現するが故の、自信に漲る現在のアウディ全車に共通する空気感を象徴するようだ。
事実、TTRSの心臓は、その存在を語る上で極めて大きな要素である。2.5リッターの直噴ターボ・ユニットは直列5気筒という、かつてアウディ=クワトロという認識を世に広めたコンペティション・マシン、スポーツクワトロS1へのオマージュを感じさせる。
最高出力340ps、最大トルク45.9kg-mは、6速MTを介してクワトロによって路面へと伝えられる。結果0-100km/h加速は4.6秒、最高速280km/h以上という動力性能の一方で、燃費性能は10・15モードで10.6km/リッターを実現する。
出力の高さや速さと燃費の良さ…つまり効率の良さこそ、この10年アウディがル・マンにおいて目指してきたことと深く関係している。モータースポーツでの活躍が市販車にメリットをもたらすことは最近では稀な事象になりつつあるが、近年のアウディではそれが活きた。モータースポーツとエンジン戦略とプロモーションが上手く融合し、効果を発揮している希有な例でもあるのだ。
TTRSに搭載された2.5リッターの直噴直5ターボTFSIは、実際の印象にも相当に説得力がある。ひと昔前ならばスポーツ・ユニットは高回転型と判を押すように決まっていたが、このユニットは1600rpmの低回転域から最大トルク45.9kg-mを発生する。
低速から力強く滑らかな感触を与えつつ、いつの間にか速い。そこからもわかるように低速から扱いやすい実にフレキシブルな性格だ。だから扱い方次第では驚きの燃費を叩き出すし、そのためのエコラン的走法なども難なく受け付ける。そしてもちろん、気持ち良さもしっかりとある。つまり従来のスポーツ・ユニットの速い、気持ちいいだけでなく、力強さによる扱いやすさや燃費の良さも備えている。こうしたエンジンの性格もまたル・マン譲り、といえるだろう。
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