6月発売のフォード エコスポーツ、タイで先行試乗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:フォード・ジャパン・リミテッド
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:フォード・ジャパン・リミテッド
高めに位置する台形グリル、切れ長のヘッドライト、躍動的なサイドビューなど、エコスポーツは最新フォードデザインの文脈に則って仕上げられている。しかし、ライバルたちの中にあってもっとも特徴的なのは背面スペアタイヤだろう。
背面スペアタイヤは、かつてのトヨタRAV4や三菱パジェロなど、ひと昔前に流行したクロカン4WDが採用していた方式だが、クロカン4WDの乗用車化が進むにつれ、背面スペアタイヤ方式を採用するモデルは減っていった。ところが、エコスポーツはちょっと懐かしい背面スペアタイヤ方式を採用している。開発担当者に聞いたところ、開発当初から先進国市場を強く意識していたらスペアタイヤは室内に収めただろうとのこと。しかし実用性が重視されるBRICs市場では、背面スペアタイヤがベストな選択だったそうだ。
実際、エコスポーツのユーティリティはちょっとすごい。リアシートを使っている状態で362L、畳めば705Lまで拡大するが、それ以上に大きな荷物を積む際に、開口部の大きさとスクエアな形状が効いている。なにしろドラム式洗濯乾燥機をすっぽりと収めてしまうのだ。スペアタイヤを床下や室内に収めているライバルではちょっとマネのできない芸当である。
その他にも、たっぱのある室内高を活かして合計20カ所(!)もの実用的な小物入れを用意。助手席下にはアンダーボックス、ドアには1.5Lサイズのペットボトルが入る大型ポケット、エアコン吹き出し口を設けたグローブボックスには350ml缶が6本も入る。そしてシートは撥水機能付き。かくの如く、エコスポーツはSUV本来のキャラクターである「気取らずにガシガシと便利に使える」ことを突き詰めたクルマに仕上がっているのだ。
とはいうものの、バックドアの開閉ハンドルをリアコンビランプ部に隠すなど、お洒落さにもちゃんと気を配っているあたりはさすが最新モデルである。
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