ランボルギーニ ウルスはナンちゃってSUVどころか全部入りスーパーカーの傑作だった
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:ランボルギーニ・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:ランボルギーニ・ジャパン
最後に街中ドライブでの印象にも触れておこう。リアステアによって最小回転半径が5m台という…ボディの大きさからはイメージしづらいほどの小回り性能だが、それでも大きいモノは大きい。特に2mオーバーの全幅は、狭い道でのすれ違いなどで気を遣う上に、左前方の見切りも良くないし、ミラーの死角も大きい。大型車に乗り慣れている人であればポイントを押さえれば都心部でも乗れるが、そうでなければしばしば緊張を強いられるだろう。
一方、乗り心地は良く出来た電子制御サスペンションや超高剛性ボディのおかげで、純粋に予想を越えるレベルにある。収束も早くスッキリとした乗り味で、そもそも重量があるので走りが重厚だ。
懸念すべきはブレーキで、強力なストッピングパワーを発揮するセラミックカーボンブレーキが付いているのだが、低速時や低温時、水に入った後など温度変化がシビアな環境だと、カックン気味になるなどコントロール性が今ひとつ。これは重量級ボディで高い運動性能を求めた場合、今の技術力でも消しきれないデメリットといえるだろう。
最後に結論だ。多少のネガはあるものの、ウルスのオールラウンドでスーパーな性能は強烈なインパクトがある。1台持ちなら間違いなくオールインワンのベスト・スーパーカーだと太鼓判を押そう。
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