C-HR試乗。クラス随一のシャシーの仕上がり、乗り味の良さに驚いた
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:望月 浩彦
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C-HRのデザインは派手だ。短いオーバーハング、立体的なフェンダー、大きなタイヤ、小さなキャビン、サイド部の大胆なえぐり、低めの全高、空力性能を強く意識したルーフラインとルーフエンドスポイラー・・・これはもう、新時代のスポーツクーペと呼んでもいいだろう。加えて、最近のトヨタデザインの特徴である眼光鋭いヘッドライトや、過剰と思えるほどのライン数とそれに伴う面の切り返しの多さが「ど派手」な印象を生みだしている。
賛否両論が生まれるのは作り手側も承知の上。「すでに多くのライバルがマーケットにいるなか、普通のクルマでは存在感を発揮できないと考え尖ったデザインにしました」と、チーフエンジニアの小西良樹さんは語る。僕は、ベストセラーカーのプリウスがああいうデザインで出てきたのには反対の立場だが、C-HRならこの手法は大いにアリだと思う。そもそも、デザインのバランスや完成度に焦点を当てても、C-HRはプリウスを凌ぐ。新しさを無理やり強調しようとしたとしか思えないプリウスに対し、C-HRはデザインの決め手であるプロポーションがずっと健全だし、なにより、ユーザーにどんな価値を提供したいかがストレートに伝わってくる。目指したのはカッコよくて走りのいいSUV。以上! まさにそんな具合。キャッチコピーでいちいち説明されなくても、スタイルを見ただけで目指したことが理解できるクルマはとても素敵だと思う。
12月14日の発売から1ヶ月間での受注台数は目標(月間6000台)の8倍となる4万8000台に達している。SUV人気の高さもあるが、コンセプトを明快に伝えるデザインが人気の原動力になったのは間違いない。
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