アテンザ ディーゼル改良モデルに試乗。好印象から一転、課題も見えた
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一
セダン同グレードの従来型モデルとの比較チェックで、まずエンジン始動の時点から感じられたのは、車外も車内も、アイドリング音がより小さく、音質もマイルドになっているという明確なる事実だった。
この段階では、ピストンとコンロッドの振動を減衰させる「ナチュラル・サウンド・スムーザー」や、燃料噴射の綿密な制御でノック音を低減させる「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」など、アクセラで先行採用の技術に加え、フロントドアガラスの板厚を上げたことなどがてきめんに効いている印象だ。
静粛性が大幅に向上したという印象は、試乗会場から表の国道へと続く数百メートルの区間を、20~30km/h程度の速度で進む間も変わることが無かった。ところが、表通りへと合流して速度が高まるにつれ、残念ながらそうした好印象は薄れてしまうことに。速度と共にロードノイズが急激に高まることで、「従来型よりも静か」という印象はたちまち帳消しになってしまったのだ。
実は、先にリファインを受けたアクセラの場合にも、同クラスの競合他モデルに対するロードノイズの過大さが気になったもの。まずはこの部分を何とかすることが、現行マツダ車全般の走りの質感向上のための、大きなポイントであるのかも知れない。
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