新型ワゴンR試乗。もはやコンパクトカー並み!?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
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93年のデビューから15年。そのうち12回も年間販売台数軽自動車ナンバーワンの座を得て、300万台を超える累計販売台数を誇る超ヒット車種が「ワゴンR」。初代登場当時は、全高の抑えられたモデルが軽自動車の主流で、そこに高いルーフと軽自動車規格一杯まで広げられたスクエアボディや広い室内空間を魅力に、今のハイトワゴンやトールタイプとも言われる新たな軽自動車の流れを生み出したという歴史がある。そんなワゴンRが、4代目へとフルモデルチェンジを果たした。
まず、今回のフルモデルチェンジには大きく2つの狙いが含まれていると感じた。
一つ目は室内空間のさらなる広さを求めた進化。ボディサイズが規制されている軽自動車は、ボディを拡大して室内空間を広げることはできない。そこで重要になるのがホイルベースの延長だ。タイヤをボディ四隅に配置すれば、ホイルハウスの出っ張りなどで規制されるシートの位置やアクセルペダルの位置など、乗員の配置の自由度が向上する。
こうした進化は、今後もワゴンRが好調な販売を続けるためには必須と言えるだろう。なぜなら、一度トール系の軽自動車に乗り、その室内空間の広さを基調とした使い勝手や利便性の高さを味わってしまうと、全高の低いモデルや室内の狭いモデルに戻るのは難しいからだ。言い換えれば、室内空間のさらなる拡大は、ライバルと戦うための必須の進化といえる。先代の性能を全方位的に引き上げる、これはトップセラーモデルとしては王道ともいえる進化だが、この基本に限りなく忠実に商品力を向上させてきたことにワゴンRの強みがある。さらなるワゴンRの躍進を想像させるには十分だ。
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