新型ワゴンR試乗。もはやコンパクトカー並み!?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
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二つ目は、“車両本体価格の絶対的な安さ”を魅力に軽自動車を購入する層と、軽自動車ならではの維持費の安さなどの経済性とともに、“コンパクトカー並みの価格帯であってもより良いものを手にしたい”という層に分けてクルマを造っていること。
これは一つ目の理由に大きく絡み合うが、コンパクトカーからダウンサイズしてくるユーザーを取り込むには必須の方法ともいえる。軽自動車だからと言って内装の質感や性能面での妥協は避けたい。その結果、コンパクトカー並みの価格設定になったとしても、軽自動車の経済的メリットは残るので、新規ユーザーを取り込むには十分というわけだ。一方で、従来からの軽自動車ユーザーに代表される、絶対的な安さを魅力に軽自動車を購入する層もおろそかにはできないとなれば、価格帯や装備を二極化させるのが最も効果的だからだ。
具体的には、外装はノーマルと、先代モデルの途中から設定された男らしくスタイリッシュなスティングレーの2タイプを用意。内装の質感は両者共にコンパクトカーに負けないレベルで仕上げられているが、スティングレーでは吸音材などを豊富に使って静粛性を上げたり、よりフィットするシートポジションをとれるシートリフターが採用されている。さらに、スティングレーのTとTSにはパドルシフトも付く。
一方で、FAとFXグレードにはカーブでのロール量を抑えるスタビライザーやキーレスプッシュスタート機能が省略されるなど、グレードによって装備内容は細かく異なっている。まさに装備は少ないが販売価格を下げたモデルと、価格は上がるが軽自動車の枠を超える装備が充実しているモデルに、二極化していると感じたのだ。
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