新型ワゴンR試乗。もはやコンパクトカー並み!?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
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試乗して、まず感じたのは静粛性の高さと乗り心地の良さ。静粛性に関しては、ノーマルとスティングレーとの違いに注目してみたが、街中を走る速度域では大きな違いはない。唯一、エンジンを高回転まで使っているときの車内に入り込むエンジン音や、高速走行時の走行音に差はあるが、街乗りメインであればノーマルの静粛性レベルで十分すぎる実力がある。
乗り心地は見事と表現したくなるほどのレベル。ロングホイルベースが車体の揺れをマイルドにして、落ち着いた乗り味を実現している。その上で、静粛性が高まっているので、ギャップを超えたときの車内に入る音も抑えられ、感覚的な乗り心地も向上。14インチと15インチを乗り比べてみたが、新開発のサスペンションが効果を発揮しているのだろう。足回りがしなやかに動くため、どちらも路面のギャップを超えたときの突き上げ感も少ない。
走り出してすぐに、先代モデルを超えるレベルを実現しつつ、それがコンパクトカーの領域に入っていることを直感した。NAエンジンは改良が加えられ、特にCVTとの組み合わせでは街中中心の使用なら実用性と燃費性能を兼ね備える。だが特筆すべきは、新開発のターボチャージャーの完成度の高さで、積極的に遠出をしたくなるほどの軽快な走りが手に入る。
先代の低圧ターボをやめ、高圧ターボに変更。通常なら高出力を求めるとターボラグが運転のし辛さを生み出すが、CVTと組み合わせることでそれを解決している。アクセルの踏みこみ量に応じて、強く加速したいときにはCVTが即座にギアを調整して、エンジンの高回転域を使って力強く加速。緩やかに加速する時には、エンジン回転を抑えるようにギアを調整する。また、CVTの巧みな制御でその中間ともいうべきターボラグ領域は感じずに走れるのもいい。
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