肝はウェット!最新スポーツ&エコタイヤの実力
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:横浜ゴム株式会社
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お次は普及版「ECOS ES31」。コイツは日本で普通にフィットやプリウス、ミニバンなんかで消費されている「DNA ECOS」の新作であるが、このジャンルが欧州ブランド納入タイヤと比べて厳しいのは「値段」。というのもそこのアナタ! アナタ自身、タイヤショップなんかに行くとわかるが、一番気にするのはぶっちゃけ安さでしょ?
スポーツカーならともかく、普通の足グルマになると急速に「タイヤなんてなんでもいいのでは?」と思うのが一般消費者の常で、この点、前作「DNA」 ECOS」などはそこで頑張って来た。だからこそ2000年代に入って累計3300万本! っつうオバケ実績を誇ってきたわけだが、今回の新作「ECOS ES31」は価格競争力をなるべく落とさずに性能アップ!
特に最近はタイヤ性能をABC等で表せるラベリング表示が当たり前になってきてるから厳しいが、この点「ES31」は、初めて転がり抵抗で「A」、ウェット性能で「c」を獲得。結果、正式に低燃費タイヤとして認可されることになったのだ。
そして今度は実際にプリウス、N-ONE、デミオ、ルノー カングーに履かせて乗ってみたのだが、絶対グリップに不満はない中で乗り心地、ハンドリング、騒音ともに悪くない。特にどこが突出して優れているわけではないが、非常にバランスが取れている。
ポイントは内部構造や前述ナノ技術によるコンパウンドの性能アップの賜物だが、にもまして「ECOS ES31」が凄いのは普及モデルであること。手頃な値段をキープしつつも、いきなり全30サイズをラインナップさせ、軽自動車からちょっとしたセダンにまで装着できるのだ。
実際使い出すと目立たないタイヤだが、しっかりマジメにエコロジーとエコノミー性能を上げ、事故低減に効くウェットグリップまで上げてきているのですよYOKOHAMAは! つくづく、日本のタイヤメーカーってマジメだよね。
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