肝はウェット!最新スポーツ&エコタイヤの実力
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:横浜ゴム株式会社
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V105の技術的なキモは、レースタイヤぐらいにしか使わない「作るのが面倒」というプライを微妙に斜めがけしたマトリックス・ボディ・プライという内部構造やYOKOHAMA自慢の非対称パターン。さらに最新ナノ技術によりゴムのコンパウンドにシリカをより沢山細かく混ぜ込む技術など。これにより無駄な発熱を抑え、要所要所でエコ性能を稼ぎつつ、グリップも稼げるようになったわけだが、これらリクツはさておき同シリーズの最近の納入先と実績が凄い。
というのもV103の時代から、徐々に欧州プレミアムブランドに納入され、2002年前後に「アストンマーティン」をパスしたのを皮切りに、2004年に「ベントレー」、以降「AMG」「メルセデス・ベンツ」「アウディ」と次々に標準装着タイヤとして採用。さらに凄いのは、結果この6年でADVAN Sportシリーズの世界販売が5倍に伸びてる事で、まさしく知られざる優良タイヤ銘柄なのである。
で、この手の欧州ブランドで重要視されるのが前述「ウェット性能」と「通過騒音」。特にウェットの厳しさで知られるのがメルセデスで、BMWやポルシェがニュルブルクリンクでタイヤテストするのに対し、メルセデスは一般公道のみ。というのも実際事故が起きるのは一般道であり、日本もそうだが多いのは雨の日! つまりハイグリップはいいけど、雨の日ツルツルなんてのは許されないわけで、ここんところが欧州、特にドイツのタイヤ基準の凄さだ。
だからここで認められる最新ADVANはぶっちゃけ、かな~り“ヤル”のである。
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