日本試乗フィアット500論 これはクルマじゃない!?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:荒川 雅臣
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:荒川 雅臣
実はこのクルマ、クルマであってクルマじゃないと私は密かに考えている。
もちろん実質的にはりっぱなクルマで、大人が4人乗れれば、時速100キロ巡航も楽勝でできる。だがその存在というか、価値は従来のクルマと同列には語れないように思う。
というか私は率直に言って、この手のクルマはキャラクター商品だと思うのだ。言わばクルマ版“ミッキーマウス”であり“ドラえもん”であり“アンパンマン”。そしてこの世界に先べんを付けたのは、もちろんVWニュービートルであり、新型BMWミニだ。既に世間に広く行き渡り、愛された“世界クルマ遺産”とも言うべきオリジナルがあり、そのイメージを上手に抽出して、キャラクター化したのである。
中でもBMWミニは画期的だった。正直、デザインの忠実度ではいまひとつだったが、クオリティが物凄かった。BMW初のFF車ということで力が入っていたのだろう。従来の常識を逸脱した世界を作り上げてしまったのだ。そう、コンパクトカーにあるまじき質感と剛性感である。
このやり方は世界に衝撃を与えた。今までこの手のリバイバル商品にいまひとつ乗り気でなかったメーカーにまで“この手がある”と思わせたのだ。そして出来たのがほかならぬこのフィアット500だと思う。新型500は04年のジュネーブショーでコンセプトカーの「トレピューノ」としてまず世間に打診され、去年ヨーロッパでデビュー。発表後20日間で5万7000台のバックオーダーを抱えたという話もあるくらいの人気ぶりだ。
しかし、私は正直この500を最初は諸手を上げては歓迎する気にはなれなかった。なぜなら中身は現行フィアット・パンダ。つまり、ミニのような新しさは期待できないからである。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
「市販します」トヨタのEV“bZ”シリーズ新型2車種 Z世代向け&ファミリー向け スタイルはっきり分ける
三菱「新型“精悍”コンパクトSUV」発表! 斬新マスクがカッコイイ! 新型「ASX」マイチェン版 欧州で発売へ
セゾン自動車火災保険、商号を「SOMPOダイレクト」に変更
フィアット「500」の謎の振動がやっと解消! 飛び散るオイル問題は果たして解決されたのか…!?【週刊チンクエチェントVol.35】
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
33歳、フェラーリを買う──Vol.17 オープン最高! でも……
タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
これぞ徹底的に遊べる軽!──新型ホンダN-VAN FUN STYLE+ NATURE試乗記
グランツーリスモ7に新規車種3台を追加するアップデート配信。シュコダがシリーズ初登場
顔が…いや全身変わった!? ホンダの売れ筋コンパクトSUV「ヴェゼル」改良 ハイブリッドはEVに近づく?
ワイパー「高速運転」はゴム寿命縮める? 面倒な交換ケチって「ゆっくりモード」本当にコスパは良いのか
スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う