【次期ハイエース?】JMSに出展されたグローバル版は200系の後継なのか、説明員の回答は?
掲載 carview! 14
掲載 carview! 14
海外向けに展開されている新型ハイエースが、ジャパンモビリティショーに参考出品された。新型ハイエースが展示されていたのは、トヨタのグループ会社であるトヨタ車体のブース。
<写真:ハイエース参考出品>
トヨタ車体はハイエースやランドクルーザー、ヴェルファイア、ノア/ヴォクシーなど箱型の乗用車/商用車を得意とする、1945年創業の老舗完成車メーカーだ。
次期ハイエースについては、様々な噂や憶測が飛び交っており、目下の関心は2019年2月に海外向けとして発表された新型ハイエースが、日本国内で次期ハイエースとして発売されるか否かだろう。
この点について、2019年時点ではあくまで海外向けとして発表され、国内向けには現行の200系ハイエースが継続販売され現在に至っているが、メーカーとしては、できれば国内向けも新型に切り替えたいというのが本音だろう。
その理由は、現在トヨタ車体(岐阜車体工業)の工場では、現行ハイエースと新型ハイエースのふたつの生産を並行して行なっている。これだと2車種作っているとの同じことなので、効率化を考えれば1本化したいのは当然だ。
<写真:現行ハイエース>
>>ハイエースってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ハイエースの中古車情報はこちら
>>ハイエースの専門家の評価はこちら
>>ハイエースのユーザーの評価はこちら
>>ハイエースの何が気になる? みんなの質問はこちら
ではなぜ、国内では現行ハイエース(200系)が継続販売されているのか。その最大の理由は、新型ハイエースが大型化され、日本の“働くクルマ”としてのニーズとの乖離が起こったため。
大型化の理由は、安全性の観点からエンジンをフロントに搭載するキャブオーバー式へと改めたことと、ハイエースはグローバルモデルゆえ海外ニーズにも応える必要があり、サイズアップを余儀なくされたというわけだ。
結果、新型ハイエースは道幅や駐車環境が狭い日本では大き過ぎるという懸念から、いまだに従来型が継続販売されているのだ。
実際のところ新型ハイエースの豪華乗用車版にあたる「グランエース」(全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mm/6人乗りと8人乗りを設定)の国内販売は低迷している。
<写真:グランエース>
豪華ミニバンが大好きな日本で、642万1000円~672万1000円程度の価格(安くはないが、ヴェルファイアやアルファードではもっと高いグレードが売れている)で売れていないのは、サイズがネックになっているためと考えられる。
<写真:アルファード>
<写真:ヴェルファイア>
ここで改めて、新型ハイエースのボディサイズを見ると、全長5280mm×全幅1950mm×全高1990mm。グランエースに比べると、全長が20mm短く、全幅も20mm小さい。近いサイズであるが、グランエースより若干小型化した理由を説明員に質問したところ、バンパーなどが簡素化されているためだという。
>>グランエースってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>グランエースの中古車情報はこちら
>>グランエースの専門家の評価はこちら
>>グランエースのユーザーの評価はこちら
>>グランエースの何が気になる? みんなの質問はこちら
ちなみにジャパンモビリティショーのトヨタ車体ブースでは、新型ハイエース(グローバル ハイエース BEVコンセプト)は電気自動車として出展されているが、これはパワートレインのひとつの提案であり、次期ハイエースがEVになる、と考えるのは早計だ。
説明員も、「日本での展開は未定」としつつ、「海外ではエンジン車(3.5リッターガソリンならびに2.8リッターディーゼル)の設定もあり、「出そうと思えば国内展開も可能」と教えてくれた。
>>アルファードってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>アルファードのユーザーと専門家の評価はこちら
>>アルファードの中古車情報はこちら
>>アルファードの何が気になる? みんなの質問はこちら
なお、今回のグローバル ハイエース BEVコンセプトは、よく見るとパワートレイン以外にもグランエースとの違いがあった。
ひとつはリアドア。グランエースが跳ね上げ式を採用しているのに対し、グローバル ハイエース BEVコンセプトは、観音開きを採用していること。
<写真:跳ね上げ式>
<写真:観音開き>
これはビジネスユースで、たとえばリフトから荷物を積む際に、跳ね上げ式ドアでは干渉してしまうなどの問題が起こるため、180度まで開く観音開きを採用したのだという。
>>ヴェルファイアってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ヴェルファイアのユーザーと専門家の評価はこちら
>>ヴェルファイアの中古車情報はこちら
>>ヴェルファイアの何が気になる? みんなの質問はこちら
またサスペンションにも違いがあった。グランエースはリアサスペンションがコイルスプリング式なのに対し、グローバル ハイエース BEVコンセプトはリーフスプリングを採用している。
現行ハイエースでもワゴンでは乗り心地に優れるコイルスプリング、バンではより高負荷に耐えられるリーフスプリングと使い分けをしているが、新型ハイエースも同様に用途に応じて設定を変えられるということだろう。
<写真:ハイエース海外仕様>
このように新型ハイエースとグランエースを比べてみると、パワートレイン、サスペンション、リアドア、そして内部レイアウトなどが異なり、ベース車は様々なバリエーションに対応できるように設計されていることが見て取れる。
グランエースは、人を快適に運ぶことに特化したモデルであり、ハイエース本来の多用途性、積載性は、グランエースよりむしろ新型ハイエースで発揮されることになるだろう。
>>ノアってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ノアのユーザーの評価はこちら
>>ノアハイブリッドってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ノアハイブリッドのユーザーの評価はこちら
>>ノアの中古車情報はこちら
気になる“タフさ”について説明員に質問したところ、「ハイエースが代々受け継いできたレガシーは大切にしなければいけないと思って設計しています」と答えてくれた。
<写真:ハイエース参考出品>
こうしてじっくり見てみると、なかなか魅力的に思える新型ハイエース。ボディサイズについては如何ともし難いところだが、回転半径は5.6m(グランエース)で「実はノアやヴォクシーと変わらない」とのこと。
狭い道のすれ違いなどに影響する全幅(1950mm)については、全高ハイエースワイドに比べて70mmほど拡大しているが、たとえば日本で人気のSUVであるBMW X5(全幅2005mm)などに比べると、だいぶマシだったりする。
<写真:BMW X5>
もちろん、5ナンバーサイズの現行バンに比べると、新型ハイエースは大幅にサイズアップしていることは間違いなく、ユーザーを選ぶことにはなるだろう。一方で、サイズが若干大きくても構わないというユーザーにとっては、新型ハイエースはなかなか魅力的な存在に映るはずだ。
>>ヴォクシーってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ヴォクシーのユーザーの評価はこちら
>>ヴォクシーハイブリッドってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ヴォクシーハイブリッドのユーザーの評価はこちら
>>ヴォクシーの中古車情報はこちら
<終わり>
写真:トヨタ
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
アプリリアよ、シーズン中の新旧バイク変更はもう勘弁な! フェルナンデス心の叫び
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ ハイエース(山野幸夫さん)by アークライド 後編
4度のGT500王者はこれだけやってる! 長年の蜜月ミシュランが知るロニー・クインタレッリの超ストイックエピソード
スズキ「ワゴンR“スマイル”」改良モデルが公開! 両側スライドドア&丸目ライトがイイ! 3年ぶり顔面刷新の「新モデル」何が変わったのか
周冠宇、F1復帰を諦めず「中国GPの開催契約が延長されたのは素晴らしい。シート獲得のモチベーションになった」
カー・オブ・ザ・イヤーのリベンジ!? マツダ「CX-80」が「オートカラーアウォード2024」を受賞…メルティングカッパーメタリックが生まれた過程とは
「かわいい」と「カッコいい」が刺激的に競演。スズキ 東京オートサロン2025への出品を発表
「bB」復活!? トヨタ『KAYOIBAKO』コンセプトに量産化の噂…鼻が伸びて大人気予想
クルマはコラボの宝庫! グッチにヴェルサーチにビームスまで「ファッションブランド×自動車メーカー」で誕生したモデル4台
一歩間違えれば「違反行為」の可能性も! 仲間とのツーリングでのありがちトラブル5選
”伝説のF1ドライバー”が抱える愛と葛藤。Netflix『セナ』視聴のススメ
たまに見かける!「クルマに垂れ下がった謎のゴム」冬の重要アイテムだった過去
【発売秒読み!?】マツダ、2.0Lチューンドエンジン×幌の高性能「ロードスター」市販予定仕様を公開【TAS25】
【ライバルもビックリの強烈さ】スズキ新型「ソリオ」公開! 「フロンクス」のクールなカスタム仕様も【TAS25】
【無敵の布陣完成】トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」一部改良。廉価版・PHEV・最上級4人乗り一挙追加…510万円から
【2025年もシークレットあるかも?】スバルがオートサロン出展概要発表 新色のBRZなど展示
【まるでドラマ】鴻海をけん制し、株価をV字回復させ、日産とホンダの統合を進める経産省の凄腕ぶり
【究極系ノートオーラ】デザインも中身も本気な「オーテック・スポーツスペック」登場。NISMOとの違いは?
【色褪せない美しさ】レクサス「LC」改良。剛性アップで走りが深化、内装もゴージャスに…1405万円から
いつまで待たせる? レクサス「GX」北米25年仕様の登場で日本発売の期待高まる。気になる価格は?
トヨタ「ミライ」改良 黒のアクセントがキマってる10周年特別仕様車を新設定&グレード構成変更など
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!