新型GLCに試乗。好調メルセデスのミドルサイズSUVに死角はあるか?
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:菊池 貴之
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その昔のメルセデス・ベンツの乗り味は、快適で安心感が抜群だったが、最近ではスポーティさを追求するようになってきた。現行のCクラスも、ライバルのBMW3シリーズのお株を奪うぐらいに俊敏なハンドリングで「もうつまらないなんて言わせない」という強い意志を感じるが、それと引き換えに少しばかり乗り心地が硬い面もある。可変ダンパーやエアサスまで用意して快適性と両立させようとしてはいるが、日本仕様はランフラットタイヤを装着していることもあって、全般的には硬めの方向だ。
それに比べるとGLCは200kgほど重い車両重量とストローク感のあるサスペンションが乗り味に程よい丸みと上質な乗り味をもたらしている。GLC250 4MATICスポーツは19インチ・タイヤとスポーツサスペンションを装備するためロールは少なめで、最新のメルセデス・ベンツらしいスポーティさをもっているのだが、不快な突き上げがなく、すべての動きが滑らかでしなやかに感じる。
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