ボディ拡大&フツー化した新型MINIクラブマン、走りはいかに?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:BMWジャパン
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座面がやや高めのリアシートとは対照的に、運転席は電動シートハイトを一番下まで下げると、高いダッシュに対して前方の視界が少々心許なくなるほど、低く座ることができる。これはおそらく、このセグメントのクルマでも、MINIだけの特徴ではないだろうか。
「クーパーS」のエンジンは2リッター4気筒ツインパワーターボで、192psのパワーと280Nmのトルクを生み出し、MINIとしては初採用のアイシンAW製8段ATと組み合わせられる。対する車重はDIN表示で1390kgと決して軽くないが、エンジンにはそれを上回る余力があり、スロットル開度に応じた小気味よい加速を、いつでも手に入れることができる。
しかもこのエンジン、踏み込むとそれらしいサウンドを発するように調教されているらしく、特に3500rpmをすぎるあたりから上では、なかなか景気のいい唸りを発する。
新採用の8段ATはキメ細かくスムーズな変速を可能にすると同時に、Dレンジトップの8速ではメーター100km/hが1800rpmという低回転を実現しているから、大人しくクルージングすればそれなりに静かだし、好燃費もマークできるだろう。試乗車にはなぜかステアリングパドルが備わっていなかったが、実際にはオプション装着可能であるらしい。
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