アウディのクリーンDE 北米で川端由美が試乗
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:アウディ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:アウディ ジャパン
私たち日本人が担当したのは、ニューヨークを出発して、サンタモニカまでの約7700kmの道程を4つに区切ったうち、3番目のエリアにあたるコロラド、ニューメキシコ、ユタ、ネバダといったアメリカ西部を走るルートだ。日本人にはなじみの薄いエリアだけに、いまひとつピンとこなかった。しかし、広大なアメリカ大陸を自分で走ってみてこそ理解できる世界があった。
デンバーを出発する朝、ロッキー山脈に向かう道が昨夜の悪天候で凍っていると言われて出発が遅れた。「マイル・ハイ・シティ」のあだ名の通り、市街地の標高が1600mを越えるコロラド州都のデンバーは、日本なら蓼科あたりと同じ高地だ。
ロッキー山脈に差しかかると、3リッターV6ディーゼル・ユニットが発揮する500Nmの大トルクの恩恵を肌で感じた。制限速度が55(89km/h)~75(121km/h)マイル/hと、そう高くないアメリカのハイウェイでは最高出力240psによる最高速を云々する場面はほとんどない。むしろ、ハイウェイを流しているときの静粛性に感心した。制限速度を守って走っていればエンジン回転数が2000rpmを越えるシーンはなく、静かで快適。それほどの低回転域からでも、アクセルを踏めばすぐに加速が得られる。
SLが走る街として有名なデュランゴに着いたときには、とっぷり日が暮れていた。
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