【今わかること比較】走りと後席の快適性は新型「フリード」優勢。「シエンタ」に勝る点、劣る点
掲載 carview! 文:山本 晋也 50
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新型フリードの全長が伸びているのは、フロントに「e:HEV」タイプの2モーター式ハイブリッドシステムを収めるためです。
e:HEVは現行フリードが積むハイブリッドシステム「i-DCD」より新世代のシステムですが、トヨタのシリーズパラレルハイブリッドを比較すると、燃費性能ではトヨタに一日の長があるというのが現実です。
実際、3気筒ハイブリッドの「トヨタ ヤリス」と4気筒ハイブリッドの「ホンダ フィット」を比べてみると、ヤリスのWLTCモード燃費は約3割も優れています。
シエンタと新型フリードの比較でそこまでの差が生まれるかはわかりませんが、新型フリードのハイブリッドパワートレインがフィットと同じ4気筒エンジンを積むタイプであれば、シエンタの燃費性能を超えることは難しいでしょう。
ただし、フィットでも評価が高い4気筒エンジンの上質感は、コンパクトクラスではいまや貴重なものとなっています。
この点は新型フリードのストロングポイントになるかもしれません。
具体的なキャビンの快適装備として注目なのは、新型フリードでは後席用エアコンを設定している点です。
シエンタも後席用に天井サーキュレーターが設定されていますが、新型フリードの後席用エアコンのほうが高い快適性が期待できます。
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