ニュー911内覧会、報告 噂と異なる事実も発覚
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:島下泰久、ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:島下泰久、ポルシェジャパン
ディナーで同席したポルシェのデザインダイレクター、ミハエル・マウアー氏はこう説明してくれた。「まず目指したのはプロポーションをよりダイナミックなものにすることです。ホイールベースの延長はデザイン面だけでなく、シャシー関連部門やレース部門からのリクエストを総合して決められました」。今年に入って911、レースシーンでは不振が続いている。ホイールベースの延長や空力特性の改善は、まさに待望の要素なのだ。
ディテールに関しては、フロントよりリアの方が変化が大きい。テールランプは細身になり、リアスポイラーがワイド化され、その下には従来のグレード表記に加えて「PORSCHE」、「911」のロゴも追加されている。
「丸形のヘッドランプは911のアイデンティティです。一方、テールランプについては一歩先を行くことを考え、LEDを活かしたシャープで未来的なデザインに改めています。『PORSCHE』のロゴが入ったのはパナメーラからですが、これはブランドの自信を示すものです」。これもマウアー氏の言である。個人的には『carrera』などのシンプルな表記が好きだったが、『PORSCHE』ロゴも悪くはない。しかし『911』まで入るのは、ちとクドいかなという気がしているのだが。
他にポイントとしては、サイドミラーがAピラー付けからドア付けに変更されたことが挙げられる。これに関しては空力などの理由もあるのだろうが、マウアー氏は「Aピラー付けは大衆車にもある。スポーツカーはドアミラー付けでなければ」と、デザイン要素が大きかったと教えてくれた。
インテリアは、見た通りパナメーラなどに共通する雰囲気。囲まれ感が強まり、今までとちょっと違った感覚をもたらす。また、全高が下がったのに伴い、シート位置も下げられたことで、運転姿勢はよりスポーティになった。センターコンソールに物置きが無く、ドアポケットも小さいのは気になるが、写真から想像したより、すぐに馴染むことができた。
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