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2635万円のメルセデス・ベンツ「完全電動Gクラス」試乗 最重量級3トンオーバーの走りやいかに?

2635万円のメルセデス・ベンツ「完全電動Gクラス」試乗 最重量級3トンオーバーの走りやいかに?

G580 ウィズ EQ テクノロジー

Gクラス史上最大の「見た目と乗り心地のギャップ」

試乗スタート。まずは郊外のワインディングロードへ。電気自動車なので音もなく始動、発進するかと思いきや、「G-ROAR(ジーロア)」という疑似サウンド発生装置がボンネット下に備わり、車外にV8風サウンドを響かせるとともに、車内のスピーカーからも同様の音を発生するので、V8エンジン搭載モデルのような音がする。

ただしそれに伴うはずの振動がないので違和感はある。すぐ慣れるけど。ちなみに音は消すこともできる。

舗装路でのG580はきわめて良好な乗り心地を味わわせてくれ、モノコックボディを採用する他の高級SUVと比べても遜色のない快適性が備わっている。

2018年に登場したワイドボディの世代からはフロントに独立懸架のサスペンションを採用し、ステアリング機構にもボール&ナット式ではなくラック&ピニオン式を用いるため、軍用車としても使われた昔のGとは異なる快適性を手に入れたが、今回、電動化されたことでさらに洗練されたクルマとなった。Gクラス史上、見た目と乗り心地のギャップが最も大きくなったと言える。

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直線でアクセルを深く踏み込んでみると、それなりに鋭い加速を見せたが、一部の電気自動車が見せる刺激的な加速というほどではなかったので、さすがに車重3120kgはそういうことかと思わせたが、気づけばダイナミックセレクトがコンフォートモードだった。これだと電費を稼ぐため後輪モーターのみを使用する。

スポーツモードに入れて同じようにペダルを踏み込むと、背中を蹴られたような加速を味わうことができた。3120kgどこ行った?

この日4L V8ガソリンターボエンジン(最高出力585ps、最大トルク850Nm、車両重量2570kg)を搭載する「G63」にも試乗したのだが、発進直後の鋭さはG63以上、ある程度速度が乗ってからの伸びやかさは同等という印象だ。

スポーツモードだとG-ROARの設定も野蛮になり、G63と同じくらい猛々しい音を響かせるようになった。電動化してもG63レベルの性能やキャラクターをもたせようという開発目標だったのではないだろうか。

(次のページに続く)

>>「G580 ウィズ EQ テクノロジーの内外装フォトはこちら

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