【トヨタが“ロールス・ロイスの聖域”に踏み込む】「センチュリー」独立の真意と、世界進出を狙う“雲上ブランド化”の行方
掲載 carview! 文:編集部 63
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ここで問題になるのが、センチュリーにそこまでのブランド価値があるのかという点だ。
もちろん国内では、永年トヨタの最上級モデルとして政財界要人向けに別格扱いされてきた実績があり、すでにSUVモデルを2000万円台後半で販売している。ニューモデルの仕立て次第では、4000〜5000万円級というプライスタグも成り立ちうるだろう。
ただ、海外ではほぼ無名と言ってよく、特に欧米では一部の国の日本大使公用車として使われた程度で、ほとんど知られていない。そもそも直線基調の内外装デザイン自体が西洋的高級車のテイストとは一線を画しているため、世界的にブランディングしていくのは難しいのではないだろうか。
では、トヨタの狙いはどこかといえば…中国などのアジア地域や、将来のアセアン地域なども見越しているのではないだろうか。
トヨタは2023年の「広州モーターショー」でセンチュリーのSUVモデルを発表し、富裕層の間で人気を集めている。センチュリークーペも緋色という赤系のボディカラーとなっており、中国を意識していると考える業界関係者は少なくない。
ということで、センチュリーの将来像は、アジアやアセアンを中心にグローバル市場で販売する4000〜5000万円級の超高級ショーファーカーブランドと見るのが妥当だろう。
(終わり)
(写真:編集部、トヨタ、BMW、ベントレー、ロールス・ロイス)
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