48Vシステム搭載の新型メルセデスGLEは初採用アクティブサスで走りが変わる
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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ニューGLEのデザインはメルセデスSUVファミリーの相似形で、特にフロントは二本の眉のようなドライビング・ライトが特徴である。一方リアクォーターは初代の面影を残したラップラウンド・デザインでボディカラーに塗装された幅広のCピラーにリアクオーター・ウィンドーが抉られ、その後方はブラックアウトされている。また後述するように明らかに一回り大きくなったにも関わらず空力特性の改善にも配慮しCd値は0.29まで下がった。これは初代MLクラスのW163(Cd値 0.39)と比べるとなんとコンマ1の開きがある。
一方インテリアはドライバーの正面に2枚の12.3インチ・マルチメディア・ディスプレイが並び、ここにはもちろん最新のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)が装備されている。すでにご存知と思うが、このシステムでは「ヘイ、メルセデス」で起動させ、「エアコンの温度を下げて!」などの車に関する指示の他に、スマホ、例えばアイフォンのシリ(Siri)のように「アメリカの大統領の名前は?」などと質問することもできる。
また何よりも改善したのはキャビンの広さである。全長を105mm、ホイールベースを80mm延長させた結果、2列目の足元の広さはもちろん、オプションの3列目の2席もかなり使えるようになった。またトランクルームは通常では630リットルと48VバッテリーやDC/DCコンバーターのおかげで旧型よりも60リットル狭くなったが、リアシートを全部倒した状態では45リットル増大して2055リットルとなっている。
もう一つ、このGLE450 4MATICでメルセデス・ベンツはSUVとしては初めて48Vのオンボードパワーサプライを装備した。270kW(367PS)と500Nmを発生する3L直列6気筒エンジン(M256)のクランクに直結しているISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が電力を発生、DC/DCコンバーターを介して48Vバッテリーに蓄電する。
このISG自体はブースター機能があって、スロットルを踏み込んだ間、16kW(22PS)と250Nmのトルクでエンジンをアシストする。同時にアイドリングストップからの非常にスムースな再スタートも行う。またコースティング走行時にはハイブリッド・モデルのようにエンジンが停止する。もちろんウォーターポンプやエアコンはベルトレス、すべて電気モーターでオンデマンドに駆動する。メルセデス・ベンツが目指すのは完全なベルトレス・エンジンである。
9速オートマチックと組み合わされたこのGLE450 4MATICの燃費は100km走行あたり9.4~8.3L、二酸化炭素発生量は214~190g/kmと発表されており、エミッション・クラスはユーロ6d Tempとなる。
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