新型クアトロポルテ、約10年ぶりのフルチェンジ
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
※マセラティ ジャパン 代表取締役のファブリッツィオ・カッツォーリ氏。
1月のデトロイトショーで世界初披露されたばかりの「新型クアトロポルテ」が早くも日本上陸を果たした。先代クアトロポルテの登場は2003年。それから約10年という時を経て、大型化かつ軽量化されたボディと、さらなる速さを手に入れて生まれ変わった。今回のモデルは6世代目に数えられる。価格は1690万円で、デリバリー開始は6月が予定されている。
今回導入されたモデルは、マセラティが独自設計した3.8リッターV8直噴ツインターボを搭載する「クアトロポルテ GT S」。先代最強の「クアトロポルテ スポーツ GT S」の4.7リッターV8からのダウンサイズとなるが、ツインターボによる過給によって、最高出力は440psから530ps、最大トルクも490Nmから710Nmへと飛躍的に向上している。ちなみにエンジンの組み上げは、提携関係にあるマラネロのフェラーリ工場で行われる。
トランスミッションは6速ATから8速AT(ZF製)へと多段化。0-100km/h加速は4.7秒、最高速度は20km/h速い307km/hにまで引き上げられた。さらに「ノーマル」「スポーツ」「マニュアル・ノーマル」「マニュアル・スポーツ」「I.C.E(いわゆるエコモード)」という5種類のシフトモードも備える。「I.C.E」では燃費重視かつシフトショックを極限まで抑え、「ノーマル」では回転数を3000rpmに留める一方、「スポーツ」では持てるパフォーマンスを解き放ち、マセラティ独特の官能的なエンジンサウンドも楽しめるという。また具体的な数値は公表されていないものの、燃料消費率は約20%改善されているようだ。
今秋には3.0リッターV6直噴ツインターボ搭載モデルや4輪駆動モデルの追加も予定されている。
トライデントをあしらったグリルや力強いロングノーズ、フェンダーのアウトレットなど、マセラティ伝統のデザインを現代風にアレンジした新型クアトロポルテ。エレガントかつ存在感を増した新たなボディは、全長5262mm(先代比+152)×全幅1948mm(同+53)×全高1481mm(同+61)、ホイールベース3171mm(同+106)で、全方位的に大きくなっている。
それでいながら、車重は先代から160kgほども軽い1900kgに抑えられている。これはボディパネルの60%強をアルミ製にした効果で、前後重量バランスも理想的な50:50が維持された。
クラフトマンシップ溢れる内装はさすがの仕上がり。装備類では、直感操作が自慢の「マセラティ タッチ コントロール スクリーン」や調整可能なペダル、リアビューカメラなどが備わる。ホイールベース延長により室内のゆとりが増し、後席レッグルームやラゲッジルームも広がっている。標準は5人乗り仕様だが、よりラグジュアリーな4人乗り仕様もオプション設定される。
フェラーリ傘下を離れ、フィアットグループの高級車セグメントを担っているマセラティは現在、2015年までに全世界で年間5万台を生産という大きな目標を立てている。その一環として、ディーラー網の整備を進め、2013年中に350拠点、2015年には425拠点まで広げていくという。日本では4月19日(金)に国内最大のマセラティショールームが、名古屋市の中区にオープンする。
また、現行ラインアップは、今回の「クアトロポルテ GT S」、2ドアクーペの「グラントゥーリズモ」、コンバーチブルの「グランカブリオ」の3ラインだが、ニューモデルも精力的に投入していく。まずは4ドアセダンの「ギブリ(Ghibli)」、そして2014年には「クーバン」の市販バージョン、SUVの「レヴァンテ(Levante)」がデビューを迎える。アメリカ、中国に次ぐ、第三の市場である日本での展開も注目される。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
「特注パールホワイト?!」「億越え確実」ヤナセ×AMG 最初の4バルブ搭載『AMG500 SEC 6.0』の魅力
700Nmってスーパーカーかよ! フォードの最新トラック&バンが電動化でもアメ車魂全開のバカッ速だった
マセラティMC20チェロに「オペラ・ダルテ」、手描きのボディは「走るキャンバス」…ミラノで公開
ターボってガソリン喰いまくりのエンジンじゃなかったっけ? いまどきのターボがむしろ省燃費な理由
ブリヂストンと産総研、使用済タイヤを室温で化学分解する技術開発…イソプレンとカーボンブラック回収
1.6リッターエンジン搭載で「800馬力超え」! 斬新「四駆スポーツカー」がスゴイ! メーカー初の“軽量ボディ”&ガバッと開く「斬新ドア」採用! 革新的な英国のジャガー「C?X75」とは?
宮田莉朋、2026年はハイテックTGRに加入。新天地から3年目のFIA F2に挑む
バイク駐車場「40台に1台」の絶望 都市部ライダーが“駐車難民”になる根本原因は法律の「ねじれ」×縦割り行政!?
実は使えるファミリーSUV ランボルギーニ・ウルス UK中古車ガイド サルーンに迫る乗り心地
USスチール、グラナイトシティ製鉄所の高炉を再稼働へ…2026年の需要増に備え
クラウンの「ピックアップトラック」発見!スクラップ状態から復活し今では日常のアシとして活躍中
受注停止が続くカローラクロス。待機組は「今」何をすべきか?【2025冬最新情報】
スズキの小型SUV「eビターラ」発売まで約2ヶ月。現在の受注状況は? 補助金厚めで都市部を中心にジワジワ人気拡大中
日産エクストレイル次期型が徐々に姿を現す! 新たなデザインと進化型プラットフォームの特徴とは?
ホンダ「ヴェゼル」に追加設定された「RS」が“コンパクトSUVの大本命”と言える3つのワケ
26年発売の新型「スーパーワン」に販売店も期待大。ホンダが“小型BEVスポーツ”を市場投入する意図とは?
【まさかのアマゾンで買えるミク仕様】ダイハツ「ミクキャンバス2」登場! 約25万円で“さりげなく初音ミクを推せる軽”に変身する特別パッケージ
【日産の逆襲が本格化】新型「エルグランド」の中身がついに判明。美意識デザイン×e-POWER×プロパイロットで「アルファード」包囲網が整った
これは「N-BOX」越えちゃったかも。日産新型「ルークス」が子育て卒業層に提案する“軽でも高品質”という選択肢
【ミニプリウスにキャラ変】装備充実の新型「アクア」。最強ライバル「ヤリスハイブリッド」と何が違う?
【コメント欄で激論】「初代コペンを彷彿」「300万円は超える」「市販化に期待」…「K-OPEN」実車公開の記事が話題
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!