ジャガーXJとXF 2013モデルにショート試乗

昔と変わらぬクルマ好きの男のクルマ

それにそもそもジャガーって昔から変わらぬ、本質重視のブランドなんだよね。えっ？　それって逆じゃない…って違う。ジャガーは、さっきも言ったように元々スポーツカーメーカーでサルーンにも関わらず、走りをバリバリ追求したがるブランドだ。だから、ステアリングフィールもスポーティだし、着座位置も驚くほど低いし、乗り心地も結構硬め。

そして今も意外なほど根本価値観にズレはない。最新のXJのスタイルは、確かにその変化ばかりが強調されるけど、よくよく見るとラインはエレガントだし、あくまでクラシックで男らしい。

つまり、こと“4ドアサルーンでクルマ好きの男性に応えようとしている”という姿勢にブレはないのよ。若干モダンになりすぎた嫌いはあるが、乗ればわかるが驚くほどスポーティで、驚くほど良く走る。ある意味、ミーハー的要素を信じられないほど排除している。

だからこそ今回XJは5リッターV8を排除して代わりに3リッターV6スーパーチャージャーを、3リッターV6自然吸気の代わりに、2リッター直4ターボを搭載してきたんだろうね。そこにも昔へのこだわりは意外にない。こっちがもっとあった方がいいんじゃない？（笑）。って心配するくらいに。