メルセデスGクラスに追加のディーゼル、350dは日常使いしたくなる快適クロカン
掲載 更新 carview! 写真:編集部 60
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高速道路に乗って車速を上げていくと、車内が静かなだけに70~80km/hあたりから風切り音の侵入が気になり始めます。切り立ったフロントガラスや角ばったボディ形状、大きめのドアミラーなどが原因と思われますが、音楽の視聴や会話が遮られるほどではありません。それよりも、ディーゼルとは思えないエンジンの静かさが逆に際立つことになり、感心させられました。
巡行時は0~約200km/hの範囲で作動するACC(メルセデスの名称はアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック)の速度を80km/hに、あとは安心感のある車間距離を設定すれば快適そのもの。エンジン回転数は1200rpm付近で安定し、車内は静かに保たれます。渋滞時の停止、発進、割り込みへの対応も不安になることはありませんでした。ただ一つ残念だったのは車線の中央維持機能がなかったこと。長距離ドライブでの使い勝手や車格を考えると少し物足りなく感じてしまいましたが、車線逸脱時に警告を発するレーンキーピングアシストは装備されています。
今回はオンロードでの試乗となりましたが、これほど扱いやすく運転が楽しめる印象は昨年乗ったガソリンモデルでは感じられなかったもので、1192万円という価格を一旦置いておけば、日常使いしたくなる快適クロカンモデルに思えました。程よいパワー&トルクでスムーズに走行できる350dは、見た目ほどのワイルドさは無く、いい意味で普通。運転席ではSクラスほどの特別感は感じませんが、疲労なく快適に移動するのに適した1台と言えるかもしれません。
ちなみに上級グレードとの価格差はG550で431万円(車両価格=1623万円)、AMG G63では922万円(同=2114万円)ということで、若干ですがお手頃感(?)も漂います。約40年変わらないエクステリアに最新機能を備えたGクラスの存在感や注目度は他にないもので、所有欲を満たしてくれる価格に見合った価値が得られそうなモデルだと感じました。
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