明るさ至上主義！ 新型シトロエンC3海外試乗

空がより近くに！

「ゼニス・ウインドウ」のインパクトはやはり大きい。視界が前からそのまま頭上までつながっているから、開放感は想像以上にバツグンだ。どんなに広いサンルーフであろうとも、ウインドウのトップエンドで一旦視界が切れてしまうが、ゼニス・ウインドウはほぼ真上まで視界が広がっている。もちろん上部はUV対策が施されているし、サンシェードを引き出すこともできる。けれども一度この開放感を味わってしまうと、サンシェードを引き出す気にならない。

フランス車をイタリアで試乗…というのは、明るい太陽の下でゼニス・ウインドウを体験して欲しいという意図があったのだろうが、残念ながら試乗会当日は雨…。とはいうものの、やはり広く開放的な視界を持つゼニス・ウインドウの存在感は抜群で、雨が当たるウインドウの景色さえ面白く新鮮だった。

インテリアの質感がよく、上質な印象を作り出しているのも新型C3の特長で、コンパクト＝コスト重視で造られたクルマに乗っているという気分にならないところがいい。特にインパネ回りは、先代のプラスチッキーだったものがガラリと改められ、上質感のある材質になっている。またチリの合わせなどもグッと精度を増していて、チープな印象がなくなっている。