メルセデス・ベンツAMG GTがワールドプレミア

メルセデス・ベンツAMG GTがワールドプレミア

AMGの創立者たちも出席　[2/4]

イベントは午後4時から敷地内にある各施設に作られた5カ所のブース、「Drive＆Dynamics」「Light＆Strong」「Power＆Performance」「Man＆Machine」、そして「Look＆Feel」で行われたワークショップでグループ毎にレクチャーを受けるところから始まった。はっきり言って、これはちょっと長すぎるし、スタッフが慣れていないせいもあって効果的とは言えなかった。

そして7時半を回った頃からいよいよ本番のレビューが始まった。最初のMCはベルント・シュナイダー、DTMレースでAMGに数々の勝利をもたらした伝説のレーシング・ドライバーである。彼は、現在は現役を去り、AMGのブランド・アンバサダーとしてPR活動を行っている。彼によって歴代のAMGモデルが紹介されたが、それを感慨無量に眺めていたのが最前席にいたAMGの創立者ヴェルナー・アウフレヒトそしてエアハルト・メルヒャーであった。

この二人の頭文字が「A」と「M」、そして「G」はグロース・アスパッハという小さな村だ。1967年、彼らの小さなガレージはここで産声を上げたのである。その後、メルヒャーはAMGを去り、アウフレヒトは現在のアッファルターバッハに本社を構えた。私は1970年の終わり、そして80年代の初めと何度か訪問している。今回またメルヒャーにも会うことができた。二人とも、この珍しい日本人を覚えていてくださったのである。