【パルサーGTI-R再来!?】新型オーラNISMO 4WDは、アテーサE-TSの伝統息づく痛快ホットハッチだった
掲載 carview! 文:編集部/写真:編集部、日産自動車 13
掲載 carview! 文:編集部/写真:編集部、日産自動車 13
もちろんオーラNISMOにも気になるところがないわけではない。
電動モデルらしく前席下にバッテリーが入るので着座位置はやや高め。スポーティモデルならもう少し着座位置を下げたい気もするが、これはオプションのレカロシートを入れても同じ印象だった。ハンドルもスポーティに走りたいならもう少し小径にしたくなる。また、60km/h程度からフル加速をすると“普通の”エンジン音がボーと車内に響く。せっかくなら音の演出なんかを入れるとより一体感が高まるのではないだろうか。
そんな重箱の隅をつつくようなことが思い浮かんでしまったりもしたが、何よりこのクルマは4WDグレードでも350万円を切ってくるのだ。パルサーGTI-Rと方向性は大きく異なるが、モノの値段がどんどんと上がるいまの時代、このパフォーマンスと実用性をこの値段で味わえるというのがこのクルマ最大の魅力だろう(しかもハイブリッドなので燃費も悪くないはず)。
気になる人は社外製のローシートに変えたり、ハンドルやマフラーを交換すれば、買った後のカスタムの楽しみだって広がるはずだ。NISMOからはオプションパーツも豊富に出揃っている。
同じく4WDホットハッチの「GRヤリス」はRZグレードで450万以上。しかもあちらは競技モデルの市販版という側面が強く良くも悪くも先鋭化しすぎている。そしてこちらも4WDホットハッチの代表格である「ゴルフR」は700万円近いプライスタグを掲げており、おいそれと買えるようなクルマではない。
その点オーラNISMO(4WD)は、扱いやすいボディサイズ、走って楽しいパフォーマンス、5ドアの高い実用性、そして日産のスポーツ四駆を手頃な値段で楽しめる、まさにちょうど良い絶妙なポジションのホットハッチだ。いや、むしろホットハッチはこうでなくちゃ! と言いたくなるようなクルマに仕上がっていた。
小宮CVE(チーフ・ビークル・エンジニア)は「このクルマに乗って、運転を楽しいと思ってもらいたい。特に、若い人に乗ってもらって『良いクルマってこういうのだよ』というのを味わってもらいたい」と話してくれた。
開発陣によると、バッテリー内の電気が足りなくなってしまうので連続周回は難しいが、サーキットでも十分対応できるポテンシャルはあるという。むしろフォーミュラEのように、電気を上手くマネジメントしながら速さを競うようなワンメイクレースがあってもいいはずだ。
日産(NISMO)には、せっかくこれだけ楽しいクルマを作ったのだから、買った後オーナーが楽しめる“場”を作ることもぜひお願いしたい。GT-RもフェアレディZも買えない中で、手頃に日産らしさを味わえるクルマがやっと帰ってきた。
(終わり)
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