ポルテ＆スペイド、この使い勝手はミラクル級

ママにも優しい扱いやすさ

室内のミラクルがわかったところで、運転しやすさについてチェックしてみた。今回、パワートレインはトヨタ最新のものにスイッチしている。街乗りでの実用性を高めるための改良を施した1.3リッター、スムーズな加速や燃費向上を実現した1.5リッターがあり、全車に最新のSuper CVT-iを組み合わせ、2WD車にはアイドリングストップ機能を採用。エンジン停止から再始動までは、わずか0.35秒で違和感を抑えている。

運転席に座ってみると、まず感じるのは先代より劇的に細くなったピラーとスッキリしたベルトラインによって、視界がとても良いことだ。適正なポジションをとって、ちょっと首を伸ばすとボンネットの両端が確認できる。ミラーでボディサイドも見やすいし、後方視界も横幅が大きくクリア。車両感覚がつかみやすいので、ちょっとタイトな十字路や、ぎりぎりの幅のポールなども安心して通れたのが嬉しかった。そして最小回転半径が4.6m（14インチタイヤ）とヴィッツ並みなのが効いていて、通常の5ナンバー枠ミニバンと比べても、車庫入れやUターンがラクだ。

市街地をしばらく走ってみると、流れにのって走る分にはまったく気になるところはなく、スムーズで適度な安定感もあり快適。ただ少し速めにカーブを曲がろうとすると、ボディが深く沈みこんで立ち上がりでその揺り戻しが大きめに出るところがあった。でも高速道路のレーンチェンジではそれほど気にならなかったので、無理せず緩やかな操作を心がければ、リアシートの乗り心地も良いので快適なドライブができそうだ。