ボルボV40、北欧製ハッチバックに海外試乗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ボルボ・カー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ボルボ・カー・ジャパン
新しいV40はどのジャンルに属するんですか? そんな質問に対し、開発担当者はどうしてまたそんな分かりきったことを聞くのか、とでも言うような顔で「ハッチバックです」と答えた。コンセプトの大転換を敢行したというのに、拍子抜けするほどあっさりした回答である。
V40は現在日本で販売されているS40/V50の実質的後継モデルだが、ボディタイプ面では天地がひっくり返るほどの変化を遂げている。現行モデルがセダンのS40、ワゴンのV50という2本立てであるのに対し、新型V40はハッチバックのみ。将来的に可能性がないとは言えないが、少なくとも当面は異なるボディタイプの投入は予定されていない。
ボルボがV40のライバルとして名前を挙げているのは、メルセデス・ベンツ Aクラス、BMW 1シリーズ、アウディ A3の3台。いわゆるプレミアムハッチと呼ばれるセグメントであり、そうそうたる顔ぶれを見ただけで、普通なら逃げたくなるのが本音ではないか。
しかしボルボは「ゴルフより上で3シリーズよりは下のハッチバック&セダン」という従来のニッチ路線を潔く捨て去り、生き馬の目を抜くような激戦区に躊躇なく飛び込んできた。その自信たるやかなりのものと見た。
もちろん、その背景には様々な計算があるはずだ。販売台数の大幅な上乗せを狙うボルボとしてはいつまでもニッチ狙いでいるわけにはいかない。たとえ競争が厳しかろうと、多くの需要があるマーケットに正面から挑まなければ成長は望めないと。そしてそのチャンスは今なのだ、と。
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