パナメーラ最強モデルのターボ S E ハイブリッド、助手席速攻試乗レポート
掲載 更新 carview! 文:竹花 寿実/写真:Kimura Office
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また、ミシュランと共同で専用開発したタイヤも、このモデルの走りに大きく貢献している。銘柄はパイロット・スーパー・スポーツで、フロントの275/35ZR21サイズもパナメーラ・ターボと同じだが、リアに装着される325/30ZR21は、10mm太い専用サイズとなっている。これにより、強大なパワーを確実に路面に伝えているのである。
ナルドが誇る直径約4km、1周約12.6kmの高速周回路での高速走行も体験した。今度はテスト・ドライバーのラース・ケルン氏がステアリングを握るヨーロッパ仕様の助手席だ。走行車線が4本ある周回路に入ると、徐々に速度を上げ、まずはスポーツレスポンスボタンを押してフルブースト状態にして100-200km/h加速を見せてくれた。猛烈に速い。胸の空くような加速とは、まさにこのことだ。軽量な小型ジェット機が離陸に向けて滑走路を加速している時のような、力強く伸びやかな加速感である。
パナメーラ ターボ S E ハイブリッドは、スポーツ・プラス・モードでそのまま加速し続ける。そしてあっという間にデジタル・スピードメーターが「315km/h」を表示してリミッターが作動した。この時、ギアは6速、エンジン回転数は約6100rpmである。
140km/hでせり上がるリアスポイラーや、様々なシャシー・システムのおかげで、300km/h以上でも車体がブレるような感覚は全くなく、ラースも私と談笑する余裕があったほどだ。つまり300km/hオーバーの超高速域でも静粛性はそれほど高かったのである。一瞬、「いったい誰がどこでこれほどのパフォーマンスを使うのだろう?」と考えてしまったが、そんな事は関係ないのだ。310km/hという数字にエモーションを感じるのである。
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