バスマニアの星・奈良交通の安全運転研修会にはバス運転手のトップガンが集まっていた
掲載 更新 carview! 文:大田中 秀一/写真:大田中 秀一 15
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今回の取材や大型二種免許を取得したときの経験も踏まえて思うのは、バスの運転はこんなにも大変なことなのかということ。どれだけのことを考え、注意しているのか。だから、適当なドライビングポジションや雑な運転をしているバスに乗り合わせると、心配になると同時にとても残念な気分になります。
一方、自分がクルマを運転しているときは、バスの前に割り込んだり急ブレーキを踏んだりするのを避け、狭い道路で対向するときはできるだけ余裕をもってすれ違いできるように心がけるようになりました。
というのも、バスの事故で最も多いのは車内事故。車内で乗客が転んで怪我をするようなことです。それは立派な人身事故であり、運転者の経歴に傷がつきます。もちろん粗雑な運転や不注意でも起こりますが、他車の粗雑な運転でも起こり得ます。記事を読んでいただいたみなさんも、バスをヒヤリとさせるような運転をすれば、もしかしたらバスの中でおばあちゃんが転んで怪我をしてしまうかもしれないなということを、頭の片隅に置いておいていただければと思います。
(取材・写真・文:大田中秀一)
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大田中秀一(おおたなか しゅういち):自動車エッセイスト
ジャカルタで過ごした少年時代、バジャイ(現地の名物三輪タクシー)を無免許で走らせクルマに目覚める。インドネシア語と英語を操るトリリンガルで、某電池系大手企業の国際営業部、父が経営するインドネシア企業を経て、現在複数のクルマメディアに寄稿中。語学力と押しの強さを武器に、世界のモーターショー巡りをライフワークとし、バスにまで及ぶ知識は仙人の域。
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