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後期カレラ4試乗。4WDは 電子制御多板クラッチに

電子制御多板クラッチ式に進化した4WDシステム

カレラ4系が前期型と後期型で最も大きく変わった点というと、その4WDシステムである。997前期型までは、1994年に登場した993カレラ4で初めて採用されたビスカスカップリング式センターデフを踏襲していたが、後期型はそれがPTM=ポルシェ・トラクション・マネージメントの略称で呼ばれる電子制御多板クラッチ式4WDに変わった。997前期型ではターボだけが採用していたPTMがカレラ4系にも装着されたのである。

そういえば今年は964カレラ4が登場してちょうど20年目の年に当たるが、そのさらに2年前の1986年にデビューした史上初の4WDポルシェたる959も、4WDシステムの要に電子制御多板クラッチを使っていた。22年前にはスーパーGTのためだけに生み出された超高度なメカニズムが、今や普通のカレラ4にトップダウンしてきたわけだ。

電子制御多板クラッチ4WDはこれまでのビスカス式と違って、クルマの姿勢、エンジンの状態、ドライビングの状況などの様々な条件の変化に応じてキメ細かく前後トルク配分を決定するのに加えて、その反応速度もビスカス式とは比べ物にならないくらい速いという。それでいて電子制御多板クラッチ4WDシステムは、意外にもビスカス並みに軽く仕上がっていて、ワイドボディを使っている分の重量増を含んでも、カレラ4とカレラ4Sの車重はRRのカレラおよびカレラSよりわずか55kgしか重くなっていない。

そんなわけで、4WD化による重量増のハンディがカレラ4&4Sのパフォーマンスに与える影響は最小限にとどめられている。例えばカレラ4Sクーペの場合、0-100km/h加速がMTで5.0秒、PDKで4.8秒、最高速はMTで297km/h、PDKで295km/hとなって、RRのカレラSより0-100km/h加速で0.1秒、最高速で5km/h遅いだけにすぎない。実際に走って得られる速さの印象も、カレラ系とほとんど変わらない、といっていい。

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